1
大学の
親しい友だちはもう
みんな
就職が
決まった。
もう
十一月
なのに、
決まっていないのは
僕だけだ。
専門が
ドイツ
文学じゃ
やっぱり
無理
だろうなあ。
ゼミの
教授に
相談しても、
あんまり
コネがある
様子じゃ
なさそうだし、、。
フリーターをする
しかない
かなあ。
2
リンクが
はって
ありますから、ここを
クリックすると
アンケートの
サイトに
行けます。
アンケートに
答えるのには、
ほんの
15分しかかからない
はずですから、お
忙しい
ところ、
すみませんが、
ご協力
お願いします。
3 これを
卵と
牛乳に
混ぜて
焼くだけで
おいしい
ケーキが
できます。
デザート
として
だけではなく、
果物とい
っしょにお
出ししたら、
軽い
朝食
としても、おいしく
召し上がる
ことができます。
4
水野
先輩、
東京医科歯科大学の
学会のこと
ですが、
ドイツ語の
通訳
については、
前回と
同じように
先輩にやって
いただけると
助かります。
来月
十九、
二十日の
二日間の
予定
ですが、
ご都合は
いかが
でしょうか。
来週
までに
お
返事
頂けたら
幸いです。
加藤 5 この
曲、
何て
言ったっけ?
なんとなく
前に
聞いた
ことがある
ような
気がする
けど、
どうしても
題が
思い出せない。
6
私の
経験では、「ご
職業は?」と
聞くと、
日本人は
たいてい
職種より
会社の
名前を
答える
ような
気がする。
しかし、
最近は、
横文字の
職業を
言う人も
増えてきた。
かたかなで
言った方が
現代的でかっこよく
聞こえるから、というのが
理由の
ようだ。
証券
アナリスト、
ビジネスコンサルタント、
セールス、
エンジニア、
インテリアデザイナー、
グラフィックデザイナーなどはよく
分かるが、
中には
コンパニオン、
シューフィッター、
テレフォン
レディ、
ヘルプデスク、
フロアスタッフ、
カラリスト、
ソムリエなど、よく
内容を
聞かないと、
どういう
仕事なのか
はっきり
分からないものも
たくさんある。
7
落とし物を
拾ったら、
ちゃんと
警察に
届ける
ように
しています
けど、
細かいお金
だったら、
普通
届けない
でしょう?
いくら
ぐらい
だったら
交番に
持って行きますか。
8
初めて
彼が
部屋に
来た時、彼から
預かっていた
実験の
時に
使う
道具を
出そう
として
押し入れを
開けたら、中から
洗ってない
服や
タオルや
古いCD
なんかが
バラバラと
落ちてきて、
恥ずかしかった。
せっかく
いい感じだったのにもうだめだと
思ったら、彼はそういうことは
気にしない
性格らしくて、そうじがきらいな私
としては、
ちょうどいいかも!
9
家から今
勤めている
ファミコン
ソフトの
会社までの
距離は
だいたい
4.5
キロ
ぐらいだ。
歩いたり、
自転車で
通ったりする
にしては遠すぎるが、
地下鉄を
使うと
乗り換えなくては
ならないので
時間がかかって
しまう。
それを
考えると、
むしろ
距離はあっても
急行の
止まる駅の
近くに
住んでいる
後輩の方が、
通勤には
便利
みたいだ。
10
タクは
夏の
ボーナスをもら
ったら、
大きい
プラズマテレビを
買う
つもりだ
そうだ。
今
人気のある
薄い
テレビ
がほしい
らしい。
やっぱり
プラズマは
違うよ、
かなり
離れた
ところからも
はっきり
見られるんだ、と
言っている
けど、
あんな
狭い
アパートに
住んでいたら、
大きい
画面
なんか
必要ないのに。
11
映画や
コンサート
なんかでは、
もちろんだが、
会議中も
携帯が
ならない
ように、
電源を切っておく
ように
している。
ところが、
先日、
会社の
えらい人と
いっしょに
ミーティングを
している
ところに
携帯が
なって
しまった。
つい
電源を
オフ
にしておくのを
忘れて
しまった
ようだ。
なっただけ
だったらまだ
よかったのだが、
着メロが
テレビアニメの
曲に
セットしてあったため、
あわてて
消そう
として
テーブルに
置いてあった
ファイルを
全部
床に
落として
しまった。
となりに
座っていた
課長が
拾ってくれた
けど、
渡してくれた
時の
顔を
見たら、
あとで
大きな
トラブルが
待っていることは
間違いなかった。
12
両親は私が7
才の
時に
離婚したので、
父とは
あまり
親しい
関係
ではない
けれど、
少なくても
半年に2、
3
回は
電話で
話す
ようにしている。
先日、
結婚することになったと
言ったら、すごく
喜んでくれたが、父を
結婚式に
呼んだ
方がいいのか、
呼ばない
方がいいのか今
悩んでいる。
父親
としては、
娘の
結婚式には
出席したいの
ではないかと
思うが、母はどう
思う
だろうか。
父が
再婚してからは、母は
ほとんど父と
連絡をとっていない
様子だ。
母親に
相談するのも、
なんとなく母に
悪い
ような気がして、
どうしたらいいかよくわからない。
13
私は
子どもの
時に
道で
財布を
拾った
ことがあります。
中を
見たら、
お金は
20円
ぐらいしか
入ってなくて、
古い
写真が
一枚
入っていただけ
でした。
別に
財布も
高そうな物じゃ
なかったから、
どうしようかなと
思いましたが、
帰り道に
交番があったので、
持って行っておまわりさんに
渡しておきました。
それから
十日ほど
過ぎてから、その
交番から、
財布を
落とした人が
来て
お礼
をおいていったから
取りにくる
ように
という
連絡が
ありました。
行ってみると、
白い
封筒が
置いてあって、その中に
手紙と
五千円札が
入っていました。
もう
三十年
ぐらい
前のこと
ですから、
その時の
五千円と
言うと
子どもには
ずいぶん
価値があったので、
びっくりしてしまいました。
お金と
いっしょに
入っていた
手紙
によると、
写真はその人の
亡くなった
息子さんで、
戦争で家が
焼けて
しまったので、
残っている
写真はその
一枚だけだった
ということ
でした。
私は
あんまりいいことをしない
人間です
けど、
その時は
本当に
届けて
よかったと
思いました。
14
先日
洗った
皿や
コップを
戸棚に
しまっていた
ところに、
大きな
地震が
来た。
戸棚に
入っていた物が
次から次へ
頭の上に
落ちてきて、床の
上で
割れて
しまった。
窓の
横にあった
植木も
ランプも
倒れた。
グラグラと
揺れていたのは、
20秒
ぐらいだったと
思う。
もっと
短かった
かもしれない。
揺れが
止まってから、
外に
出ようとしたが、
ドアは
押しても
引いても
開かなかった。
フレームが
大きく
曲がって
しまった
ようだ。
窓から
出られ
そうだったので、
手足を
切らない
ように
割れた
ガラスに
気をつけて庭に
下りた。
電信柱は
倒れそう
になっているし、
薬屋の
看板は
落ちそう
になっている。
どうしていいか
分からずに、
しばらく
立っていたら、
近所の人が
こわごわ
外に
出てきた。
泣きそうな顔を
している人もいた。
大きな
地震は、その
前後に
何回も
余震があることが
多い。
こんな
ところに
立っていたら、また
揺れた時あぶない
だろうから、
どこかへ
避難し
なくてはいけないと
思うが、どこへ
行ったらいいの
だろうか
大きな
地震が
来る
という
警告はもう
何年も前から
出ており、
そのための
訓練を
したり、
地震
情報の
パンフレットを
読んだりして
準備していた
つもりだったが、頭の
中には、
まさか、
という
気持ちがあったことは
事実
だろう。
一つ
感動したのは、この
地震のあと、ほかの人
のために水を
運んであげたり、
なくなったものをさがしてあげたりして、
みんなが
困っている人を
助けよう
としていたことだ。
外国では
このような
災害
時に
犯罪が
増える
ということを
聞いた
ことがあるが、
今回は
本当に
日本人は
ヒューマニストだと
思ったし、
自分が
日本人
であることを
誇りに
思うことができた。