日本ではハイブリッド車は環境にやさしい車としてシェアが増えている。しかし、日本で「自然環境に悪い車」として厳しい目で見られ、今ではほとんどトラックやバスしかなくなってしまったディーゼル車が、ヨーロッパの街では珍しくない(2001年のデータによるとヨーロッパでのディーゼル車のシェアは40%)ヨーロッパでは今あるバイオディーゼルがそのまま生かせるため、ディーゼル車にかかるコストが少ない。そのため、ヨーロッパでは高いハイブリッド車よりディーゼル車が売れるのだろう。ただ、ディーゼル車はほかの車と比べると硫黄酸化物(SOx)が多いので、ディーゼル車が増えれば増えるほど空気が汚くなる可能性について考えさせられる。

 

では、アメリカではどうか。アメリカではディーゼル車は消えてしまった。都会のハイウェイでは普通は少なくても二人は乗っていなければ入れないカープール・レーンをハイブリッド車にはいつでも使えるようにしている州もあり、通勤時間を短くするのに役に立つと考えてハイブリッド車を買う人が増えている。

 

ハイブリッド車のパイオニアと言えば、トヨタのプリウスだろう。環境問題に厳しいカリフォルニア州も納得した車として知られている。ハリウッド・スターなどの有名人も環境についてまじめに考えているということをアピールするためにプリウスを選び始めた。例えば、プリウスを5、6台買ったと言われるレオナルド・ディカプリオはプリウスのテレビの広告に出ている。

 

                                           (ウィキペディア『ハイブリッド』『プリウス』から抜粋、編集)