管理解説書
目的
保護データベース項目を削除します。
構文
pts delete -nameorid <user or group name or id>+ [-cell <cell name>]
[-noauth] [-force] [-help]
pts d -na <user or group name or id>+ [-c <cell name>] [-no] [-f] [-h]
構文
pts delete コマンドは、保護データベースから、
-nameorid 引き数に指定された各項目を削除します。項目の削除は、システムの他の部分に、次のようなさまざまな影響を及ぼします。
- 削除されたユーザーおよびグループが、アクセス制御リスト (ACL) 上にまだ表示されているが、それが名前ではなく AFS UID や GID でリストされている場合があります。これは ID の変換に関連する名前がもはや存在しないためです。これらの不要な項目を ACL から削除するには、
fs cleanacl コマンドを使用します。
- ユーザーおよびマシンの項目を削除すると、その項目が属しているすべてのグループのメンバーシップ・リストから、その項目は削除されます。
- グループ項目を削除すると、そのグループが属するすべてのユーザー、またはマシン項目のメンバーシップ・リストから、そのグループ項目は削除されます。また、作成者がそのグループをすでに所有していなくても、グループの作成者のグループ作成割り当て量が 1 だけ 増分されます。
項目を実際に削除せずに、グループからユーザーまたはマシンを削除するには、
pts removeuser コマンドを使用します。
オプション
- -nameorid
- 削除する各ユーザーの名前または AFS UID、各グループの名前または AFS GID、各マシン項目の IP アドレス (完全またはワイルドカード形式) または AFS UID を指定します。同じコマンド行に、ユーザー、マシンおよびグループに加えて、名前 (マシンの IP アドレス) と ID も、混在させることができます。負であることを示すために、各グループの GID の前にハイフンを付けてください。
- -cell
- コマンドを実行するセルを指定します。詳細については、pts の概要に関する解説ページを参照してください。
- -noauth
- 発行者に、非特権 ID anonymous を割り当てます。詳細については、
pts の概要に関する解説ページを参照してください。
- -force
- このフラグを使用すると、エラーや他の問題が発生したときに、最初のエラーでコマンドの実行を停止するのではなく、可能な限り継続します。
- -help
- このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。
例
次の例では、ユーザー項目 pat、および terry を削除しています。
% pts delete pat terry
次の例では、グループの保護データベース項目を AFS GID -215で削除しています。
% pts delete -215
必要となる特権
ユーザーおよびマシン項目を削除するには、発行者は、
system:administrators グループに属している必要があります。グループ項目を削除するには、発行者がそのグループを所有しているか、
system:administrators グループに属している必要があります。
関連情報
fs cleanacl
pts
pts removeuser
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