管理解説書

uss delete

目的

ユーザー・アカウントを削除します。

構文

uss delete -user <login name>  [-mountpoint <mountpoint for user's volume>] 
           [-savevolume]  [-verbose]  [-cell <cell name>]  
           [-admin <administrator to authenticate>]  [-dryrun]  
           [-skipauth]  [-help]
    
uss d -u <login name>  [-m <mountpoint for user's volume>]  [-sa]  [-v]
      [-c <cell name>]  -a <administrator to authenticate>]
      [-d]  [-sk]  [-h]

構文

uss delete コマンドは、 -user 引き数で指定されたユーザーに対する認証データベースおよび保護データベース項目を削除します。さらに、-mountpoint および -savevolume オプションが指定されているかどうかによって、ユーザーのホーム・ボリュームおよび関連した VLDB 項目、ボリュームのマウント・ポイントまたはその両方を削除することができます。

オプション

-user
保護および認証データベースから削除する項目を指定します。

-mountpoint
ファイル・スペースから削除するユーザーのホーム・ディレクトリーのパス名を指定します。デフォルトでは、マウント・ポイントで参照されるボリュームも、そのボリューム・ロケーション・データベース (VLDB) 項目と一緒に、それを含むファイル・サーバー・マシンから削除されます。ボリュームおよび VLDB 項目を保存するには、 -savevolume フラグを組み込みます。部分的なパス名を指定すると、現行作業ディレクトリーとの相対位置で解釈されます。

読み取り / 書き込みパスをマウント・ポイントに指定すると、読み取り専用ボリュームからマウント・ポイントを削除しようとする際の失敗を避けることができます。規則では、読み取り / 書き込みパスは、パス名の第 2 レベルのセル名の前にピリオドを入れて示します (たとえば、/afs/.abc.com)。ファイル・スペースによる読み取り / 書き込みパスまたは読み取り専用パスの概念について、詳しくは、 fs mkmount 解説ページを参照してください。

-savevolume
ユーザーのボリュームおよび VLDB 項目を保存します。

-verbose
標準出力ストリームに、コマンド実行の詳細なトレースを出力します。この引き数を省略すると、警告およびエラー・メッセージだけが表示されます。

-cell
コマンドを実行するセルを指定します。詳細については、uss の解説ページを参照してください。

-admin
ユーザー・アカウントのさまざまなコンポーネントを保守する AFS サーバー・プロセスとの認証接続で使用する AFS ユーザー名を指定します。詳細については、uss の解説ページを参照してください。

-dryrun
コマンド・インタープリターが、コマンドの実行中に、実際には実行していなくても実行する必要があるアクションを報告します。詳細については、uss の解説ページを参照してください。

-skipauth
Kerberos を使用するサイトにその認証フォームの置換を許可し、AFS 認証サーバーでの認証を不可にします。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

次のコマンドは、smith のユーザー・アカウントを abc.com セルから削除します。-savevolume 引き数を使用すると、ファイル・サーバー・マシン上の user.smith ボリュームが保持されます。

   % uss delete smith -mountpoint /afs/abc.com/usr/smith -savevolume
   

必要となる特権

発行者 (または -admin 引き数で指定されたユーザー) は、保護データベースの system:administrators グループに属し、その認証データベース項目の ADMIN フラグがオンにされ、マウント・ポイントの親ディレクトリーのアクセス制御リスト (ACL) に、少なくとも a (administer) および d (delete) 許可がなければなりません。 -savevolume フラグを使用しない場合、発行側は /usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされている必要があります。

関連情報

UserList

fs mkmount

uss


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