システム管理者になるために必要とされる固有事項はプラットフォームに応じて異なってきますが、根本的な論旨は変わりません。こうした論旨からシステム管理の原理は成り立っています。
論旨:
すべてのことを自動化する
すべてのことを文書化する
可能な限りコミュニケーションを交す
リソースを熟知する
ユーザーを知る
ビジネスを理解する
セキュリティは後回しにできない
事態を予測する
不測の事態を予期する
次のセクションで各論旨について詳細に見ていきます。
ほとんどの場合、システム管理者の人数は、ユーザーの数またはシステム数のいずれか、あるいは両方と比べて数で劣っています。多くの場合、管理維持には自動化が唯一の方法になります。一般的に、1 度行ったことはすべて自動化の対象になるかどうか検討する必要があります。
次に、よく自動化される作業を挙げておきます。
空き容量のチェックとレポート
バックアップ
システムのパフォーマンスデータ収集
ユーザーのアカウント管理(作成、削除など)
ビジネス特有の機能(Web サーバに新しいデータを入れて、毎月、四半期、毎年ごとのレポートを実行など)
この一覧は一部でしかありません。システム管理者により自動化される機能は、管理者が必要なスクリプトを書く意欲によっては無制限にあります。この場合、ものぐさな方がいいわけです(日常的な作業はどんどんコンピュータにさせます)。
また、自動化はサービスの整合性や予測性といった付加価値をユーザーに提供します。
![]() | ヒント |
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自動化が必要な作業がある場合、その必要性を感じたシステム管理者は自分がはじめてではない可能性があるので注意してください。ここがオープンソースソフトウェアの真の価値が活用できる点です — 現在、非常に時間が取られている手作業の手順を自動化するために他の人のスクリプトなどを応用できる可能性があります。ですから、小さな Perl スクリプトより複雑なものを作る際は、その前に必ず Web を検索してください。 |