システム管理とはほぼ、利用できるリソースを使用する人々とプログラムに対してリソースのバランスをとることだと言えるでしょう。従って、システム管理者としての仕事は任せられたリソースを十分に理解していない限りストレスが高じて長続きしない仕事になります。
こうしたリソースの中ですぐに思いつくものには次のようなものがあります。
使用できる処理能力、メモリ、ディスク容量などのシステムリソース
ネットワークバンド幅
IT予算内で使用できる金額
しかし、気が付きにくいものもあります。
オペレーションスタッフのサービス、他のシステム管理者、管理アシスタント
時間(システムバックアップが行われる可能性がある間の時間など、時間が関係するときに非常に重要であることが多い)
知識(過去20年間、その企業で機能してきている知識、書籍に記載されているもの、システムのドキュメント、人の記憶)
こうしたリソースの明細を作成し、最新の状態に更新しておくと非常に役に立ちます。リソースが必要なときに"状況に応じた認識"が不足しているのは、まったく何も気づかないよりさらに状況が悪くなることがあります。