7.8. Red Hat Enterprise Linux 固有の情報

次に、プリンタと印刷に関連する Red Hat Enterprise Linux 固有の各種機能を解説します。

ユーザーはプリンタ設定ツールを使用してプリンタを設定することができます。このツールはプリンタ設定ファイル、印刷スプールディレクトリ、印刷フィルターの管理を行ないます。

Red Hat Enterprise Linux 4は CUPS 印刷システムを使用します。システムが、CUPS を使用していた以前の Red Hat Enterprise Linux バージョンからアップグレードされている場合、アップグレードプロセスは設定済みのキューを保存しています。

プリンタ設定ツール を使用するには root の権限が必要です。このアプリケーションを開始するには、メインメニューボタン (パネル上) => システム設定 => プリンタ設定 と進みます。または、コマンド system-config-printer を入力します。このコマンドは、グラフィカルデスクトップ環境で実行されたのかテキストベースのコンソールから実行されたのかに応じて、自動的にグラフィカルバージョンまたはテキストベースバージョンの実行を決定します。

プリンタ設定ツール をテキストベースのアプリケーションで強制実行させるには、シェルプロンプトからコマンド system-config-printer-tui を実行します。

重要重要
 

/etc/printcap ファイル、または/etc/cups/ ディレクトリ内のファイルを編集しないでください。プリンタデーモン (cups) が起動/再起動する度に、新しい設定ファイルが動的に生成されます。このファイルは プリンタ設定ツール に変更が適用された時にも動的に生成されます。

図 7-1. プリンタ設定ツール

以下のようなタイプの印刷キューを設定できます。

重要重要
 

新規の印刷キューを追加したり、又は既存のものを変更したりする場合、その変更を有効にするにはそれを「適用」する必要があります。

適用 ボタンをクリックすると、変更した内容が保存されプリンタデーモンが再起動します。変更はプリンタデーモンが再起動すると設定ファイルに書き込まれます。別の方法として、操作 => 適用 と選択することでも実行できます。

Red Hat Enterprise Linux 環境下でのプリンタ設定についての詳細は、Red Hat Enterprise Linux システム管理ガイドを参照してください。