他にもいくつかの種類のプリンタがあります。ほとんどがプロ仕様のグラフィックや出版会社用の特別な目的に使用されるプリンタです。しかし、こうしたプリンタは一般的な使用用途には向いていません。こうしたプリンタは特殊な使用に限られるため、その価格は主流プリンタに比べ高くなる傾向にあります(購入、設定など導入時のみのコストだけではなく継続的に発生する消耗品コストも含む)。
この種のプリンタは、ビジネスプレゼンテーションに使用するスライドや色検査(工業用 4 色オフセットプリンタによる原本の印刷を依頼する前に原本に近い品質で検分するためのイメージや文書のテスト版作成)に使用されることがほとんどです。溶融型プリンタはシート状のベルトで動作する CMYK リボンと特殊コート紙またはプラスティックフィルムを使用します。プリントヘッドにはプリンタ内を通過する用紙上に各ワックスカラーを溶融させる加熱エレメントが組み込まれています。
サービス系の企業などで使用されます。昇華型プリンタは高品質の CMYK 印刷に便利なプリンタです。昇華型プリンタを支えるコンセプトは溶融型プリンタと似ていますが、ワックスカラーではなく拡散性のプラスティック染色フィルムを使用します。プリントヘッドが色フィルムを熱して特殊コートした用紙にイメージを吹き付けます。
昇華型プリンタでの印刷はデザイン業界や出版業界の他、精密度やディテールが必要とされる科学リサーチの分野でも一般的になっています。昇華型プリンタのページ毎のコストが高いことで知られるように、このようなディテールや印刷品質はコストが高くなります。
パッケージングや工業用デザイン業界でよく使用される固体インクプリンタは、幅広い種類の紙に印刷できることで評価されています。その名前の通り、固体インクプリンタはプリントヘッド上で小さなノズルを使って溶融、スプレーされる固いインクスティックを使用します。そのあと、用紙は定着ローラに送られ、インクが用紙に押し付けられます。
固体インクプリンタは製品パッケージ用の新しいデザインの試作品作成や検分に最適です。このように、サービス志向のビジネスのほとんどはこの種類のプリンタを必要としません。