先に述べたように、システムパフォーマンスの監視は、通常、パフォーマンスに問題があると行われます。システムの動作が遅すぎる、またはプログラム(また、ときにはシステム全体)がまったく動作しないかのどちらかです。いずれの場合も、パフォーマンスの監視は、通常、3 ステップの手順のうちの最初と最後のステップが行なわれます。
パフォーマンスの問題の要因となっているリソース不足の性質と範囲を識別するために監視を行う
監視することによって生成されたデータを分析し、問題を解決するための一連の行動をとる(通常、パフォーマンスの調整/追加ハードウェアの調達)
パフォーマンスの問題が解決されたかどうか確認するために監視を行う
このため、パフォーマンスの監視は比較的短期間になり詳細な範囲で行なわれる傾向にあります。
![]() | 注記 |
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システムパフォーマンスの監視は反復的な作業となる場合が多く、この手順を何度か繰り返すことでシステムパフォーマンスを最適な状態に持っていくことができます。主要な理由として、システムリソースやその使用は非常に密接な関係になる傾向にあり、言い替えれば、あるリソースのボトルネックを解消すると別のものが見つかる場合が多いためです。 |