| コース |
MBA |
性別 |
男性 |
年齢 |
29歳 (2003年12月現在) |
| 学歴 |
1999年 大学院工学系研究科修士課程修了 |
| 職歴 |
戦略系コンサルティングファーム勤務 4.5年 |
※本体験記の筆者である Class of 2005 の関さんが、 キャリアインキュベーション社のサイトにて MBA 留学体験記を執筆中です。ご興味のある方はこちらからご覧下さい。
Why MBA?
MBA留学は、外資のコンサルファームに就職した時点から漠然と「3年後ぐらいには…」と考えていました。3年を経過した時点で再度真剣に考え、下記3点のメリットがあると判断し、留学を決意しました。
(1) キャリアオプションの拡大
(2) 自分の考え方・視野の拡大
(3) コンサルでの仕事を通じて興味をもった分野の深堀り
(1) キャリアオプションの拡大
外資系コンサルティング会社にいる私ですが、海外在住経験は無く、英語の能力は決して高くありません(意外に思われるかもしれませんが、顧客は殆ど日本企業でしたので何とかなってしまっていました)。そして、多くの新卒コンサルタント同様、早いタイミングで違う世界を経験したいと思っていました。
将来の転職先としては、中途採用の間口が広い外資系企業(特にメーカー)が有力候補となるのですが、こういった外資系企業では本社とのやり取りなどで必ず英語が必要になることから、英語がある程度仕事で使えるレベルに持っていくことが、選択肢を広げる鍵になると考えていました。また、MBAホルダーの先輩コンサルタントからも同様のアドバイスをもらっていました。
2年間英語の環境に身を置くことができ、かつ、この年齢でのキャリアの連続性を保つ(少なくともマイナスにはならない)には、MBAが適当と考え、留学を決意しました。
(2) 自分の考え方・視野の拡大
英語を使う機会がさほど多くなかったと言っても、グローバルトレーニングに参加したり、海外オフィスのスタッフと仕事をする機会が何度かありました。
その度に痛感したのが、日本人とアメリカ人の考え方の違いです。例えば、できそうにない仕事を「できる」と自信満々に言い放つ。しかし案の定、締め切りに間に合わなくなってくると、家族との予定を言い訳にしたり、はたまた「本当に必要なタスクなのか」と逆ギレしてみたり…。また、グローバルトレーニングでは、某Top10校のMBA出身者がその優秀さの欠片も感じさせない発言を繰り返していたり…。
これらは、私が接したアメリカ人に固有の事象だったのかもしれませんが、こういった事象に接する度に、「日本人の方が優秀なのではないか」と疑問を抱きました。しかし、現在アメリカが世界の政治・経済・文化の主導権をある程度握っているのは事実であり、このギャップの原因を知りたいと感じるようになりました。いわゆるドメドメ日本人の私から見ると、一見無責任に思える行動などの背景には、私とは全く異なる考え方が存在するのだろうと…。
この考え方を体感・理解するには、まとまった期間をアメリカで過ごすのが一番だと考え、留学を決意しました。
(3) コンサルでの仕事を通じて興味をもった分野の深堀り
【興味をもった分野1:MOT (Management of Technology)】
近年、関連書籍なども次々と出版され、にわかに脚光を浴びているMOT(Management of Technology)ですが、私の働いているファームでは、特に新しいものでもなく、随分と昔から中核の仕事として行われていたことでした。例えば、技術・特許の事業性評価、中央研究所のイン・アウト管理、新技術を用いた製品開発を確実にするプロセスの設定等々…。
今後の私のキャリアは、私のバックグラウンドを考慮すると、このMOTに関連の深いものとなることが想定されるのですが、このタイミングで、昔からMOTに取り組んでいる米国MBAスクールが、MOTをどのようにとらえ、発展させていこうとしているのかを学びたいと考えるようになりました。
【興味をもった分野2: Organizational Behavior、Managerial Accounting】
これもありがちで恐縮なのですが、コンサルの仕事をしていると「立案した戦略・改革案が定着しない」という状況を目にします。これは我々が立てた戦略・改革案にも、我々の顧客企業自身が立てた戦略・改革案にも当てはまります。この定着しない理由のうちの1つに対する、私なりの現在の仮説は 「業績評価制度の最適化忘れ」です。IBMのガースナーも著書「巨象も踊る」で書いていますが、戦略・改革案を実行する場合には、業績評価制度までも新しい方向性を 支持するものに変えなければ、マネジャーや現場スタッフを本気にさせることができず、結局うやむやになってしまうことが多いのではないかというものです。
この「業績評価制度の最適化(戦略・改革案との連関付け)」の方法論確立に対する取り組みは今の私の会社でもさかんに行われていますが、この分野に関して造詣が深いであろう(アメリカ企業の現場スタッフのモチベーションは、日本企業のそれに比べて極めて低い)、アメリカのビジネススクールでどのようなことが行われているのかを知りたかったというのがもう1つの理由です。
Why Sloan?
これは「他に選択肢が無かったから」というのが率直な理由です。実は、寒いのが苦手なため、西海岸に行きたかったので、Stanfordが第一志望だったのですが、見事に落ちてしまいました。結局6校出願(Stanford, MIT, Berkeley, CMU, HBS, Columbia)した中で、合格をもらったのはMITのみ(CMUはインタビューを辞退)だったので、選択の余地はありませんでした。これだけだと面 白くもなんともありませんので、私の選択の基準と、MIT合格に寄与したであろう要因を紹介させて頂きます。
選択の基準で大きなものは、TOP20であること、製造業・テクノロジーへの取り組みが熱心(MOT関連)であること、の2つでした。上で挙げた最初の4校はこの基準で選んでいます(残りの2校は生徒数が多いのでひょっとしたら、という理由)。この中でも、MITとBerkeleyは実際に同じMOTというコンセプトの基に設計されたプログラム/講義が豊富だったので、有力候補でした。
また、外国人であったとしてもバックグラウンドが似ている(例えば理系だったり等)と議論しやすいということをADL時代に把握していたため、テクノロジーで有名な学校なら、私と似たバックグラウンドの人(理系的思考に人)が集まるだろ うと思ったのも理由です。
受験スケジュール
02年1月にMBA受験の開始を決意し、下記コンセプトの下に計画を立てました。(1) 8校出願、(2) 1st Rd出願、(3) TOEFL、GMAT、エッセイ・推薦状を1つずつ仕上げていく→スケジュール(計画):TOEFL 1〜4月、GMAT 4〜8月、エッセイ・推薦状 8〜10月
しかし実際は、コンセプトは次の通りになってしまい、スケジュールも破綻しました。(1) 8校が6校に減少、(2) 1st出願は3校のみ、(3) TOEFL・GMATの点数が出ず、エッセイ・推薦状の開始が遅れ、GMATとの並行作業を余儀なくされる。さらに2ndでも出願することになったため、1月まで予定を延長せざるを得なくなる。→スケジュール(実際):TOEFL 1〜6月、GMAT 5〜10月、エッセイ・推薦状: 9〜1月(1st:Stanford, MIT, Berkeley, 2nd:HBS, Columbia, CMU)
注意点としては、やはりGMATのスコアが出るまでに時間がかかることと、推薦状に予想外に手間・時間がかかったことが挙げられます。GMATは色々な方がコメントされているので、特に推薦状に関して説明しますと、当初は、1校分作成すれば使い回しが効くのだろうと考えていましたが、殆ど個別に作成する必要がありました。これは、各校が独自に設定したの6〜10問ほどのショートクエスションに答える必要があるためです。また、自分の予定だけではなく、推薦者の予定に従って進めなければならないことも時間がかかった要因の1つです。推薦状には本当に苦労しましたので、予定を立てる上で、ある程度の負荷を見込んでおくことをお勧めします。
TOEFL
- TOEFLは計4回受験し、263(25,28,26,W5.0)と、そこそこ満足できる点が出たので、GMATに集中するためにここでやめました。
- 目標を260点に設定したのですが、250点を超えてから、最後に10点上乗せするところで非常に苦労しました。
- 最後まで足を引っ張っていたのは、やはりリスニングでした。3回目と4回目の間には、新たに手を広げることをせず、これまで使った予備校のCDをひたすらシャドーイングしていました。さらに後ろからついて行くだけではなく、同じスピード・同じリズムでCDと同時に話すという練習をしていました。これは、「人間は話せるスピードの150%まで聞ける」という話を耳にしたためです。
- 加えて、スクリプトを見ながら、自分が聞けない音をチェックし、何度も真似して潰しこむということもしていました
- TOEFLで苦労される方は、リスニングが問題であることが多いと思います。やはりリスニング25点は付け焼刃では乗り切れない壁ですので、早いうちからテクニックだけではなく、地道なリスニング訓練も練習メニューに取りこんでおくことをお勧めします。
GMAT
- 理系だった私は、Mathには全く苦労しませんでしたが、Verbalには最後まで苦しめられ続けました。6月から開始して、7,8,9月と連続で受けたのですが、結局この4回では、初回の640点から10点しか上げることができませんでした。この4ヶ月はGMATだけに集中して勉強していたにも関わらず、です。
- そこで10月には650点で出願する決意をし、エッセイに力を完全にシフトしてGMATの勉強は殆どしていませんでしたが、意表をついてそこで、720点が出たため、なんとか満足のいく点数を得ることができました。
- やはり私の周囲にも650点近辺で足踏みしている方が多かったことから、個人的には、「700越えは完全に運頼み。コンスタントに650点を出せる実力と、あとは運や当日の体調の良さに期待するしかない」という結論に至っています。
- この結論のインプリケーションは、運が無かった場合のリスクヘッジが重要になってくる、ということです。受験回数が5回に制限された今、Top10を狙う方で時間に余裕のある方は、複数年に渡るGMAT受験も視野に入れた計画を立てられた方が良いかもしれませ
- コンスタントに650点を出せる実力構築のためには、下記のようなことを行いました。これは他の方々とあまり変わらないと思います。
- 早期に有名予備校に通う
- Official Guide、某予備校のWhite Bookなど、質の良い問題を繰り返し解く
- 本番のPC画面と紙のギャップをなくすために、GMAT KINGで演習する
- 加えて、これが鍵なのですが、予備校のオリジナル問題等を残しておき、初見の問題を定期的に解くことで自分の実力を正確に把握しておく(同じ問題を繰り返し解くだけでは、ついつい実力が上がった気になってしまいがち)
- 本番でのタイムマネジメント方法を確立する(SC、CR、RCがランダムに出てきても、それぞれの1問あたりに割り当てた時間が守れているかが把握できるようにしておく)。
エッセイ
- 志望順位の低い所から書き始めると良い、とのアドバイスもあったのですが、実際に書き始めてみるとどうにも気合が入らなかったので、結局締め切りの早い順に書いていくことにしました(MITは6校中2校目に書き上げました)
- 但し、GMATが比較的高い割にはインタビューにも呼ばれない学校が多かったので、きっと私のエッセイの出来は良くなかったのだと思います。ですので、ここでは合格したMITにだけ少し触れます。
- MITではカバーレターに全力を尽くしました。ここで、Why MBA?、Why MIT?、MITとのコネクション(会社のこと、推薦状を書いてくれたSloan OBの上司のことなど)、MITに貢献できることなどを詰め込み、自分の全てをアピールするようにしました
- このカバーレターは数多く書いたエッセイの中でもまとまりが良かったので、これがインタビューに呼ばれた要因だったのかもしれません。
インタビュー
- 海外在住経験の無い私にとっては、インタビューは最大の懸念事項でした
- しかも、MITはTOEFLのスコアを要求しない代わりに、インタビューで英語力を判断する、とAdmission DirectorのRod Garciaが公言していたので、さらにプレッシャーを感じていました
- 予備校でのインタビュートレーニングもやらなくては、と感じていたのですが、インタビューに呼ばれるまでは行く気にならず、結局直前に3回ほど行ったに留まりました
- インタビューの当日は、会場がオフィスの近くだったので、会場の1階のレストランに同僚のアメリカ人を連れて行き、ランチをご馳走しつつ、英語での会話のウォーミングアップに協力してもらいました(インタビューは13時ごろからでした)。スムーズにインタビューに入る、という意味では効果的だったかもしれません
- ちなみに、私は1st Rdだったので、インタビュアーはRod Garcia本人でした。彼は毎年アジア諸国をインタビューして回っているようで、今回の日本での滞在は1日でした
- 本番での私の作戦は、とにかくしゃべり倒して「文法はメチャクチャでも、自分の意見はためらうことなく積極的に発言できる」という印象を与えることでした
- また、Good Questionと言われるような質問を幾つか用意していきました。その中で「Sloanにとっての日本、日本人の位置づけは?」という質問をしたところ、実際に「Good Question!」という言葉を貰い、「これは日本人にとって重要な質問だと思うが、今日のインタビューイーは誰も聞いてこなかった」との相対的ポジティブコメントを貰いました
- さらに、この質問はGarcia氏の「日本人受験生が韓国人に比べても減少している」という最近の悩みにヒットしたようだったので、そこから「日本でのMITのブランド認知度の高さを考慮すると、MIT Sloanの現在の日本でのマーケティングは不十分と感じる」との問題を指摘したところ、ディスカッションモードに持っていくことができました
- 単に話を聞かれるだけでなく、こちらからも(多少は)メリットのある情報を提供できたことで、良い印象を与えることができたのではないかと考えています。
最後に
- GMAT対策、エッセイ対策などで予備校のカウンセラー、他の受験生、過去の合格者などの色々なアドバイス/コメントを聞くことになると思いますが、あまり気にしすぎない/頼り過ぎない方が良いと思います
- 結局、責任が取れるのは自分だけですので、最終的には自分で納得できるGMAT対策、エッセイ対策などを作り上げることが最も重要だと思います
- その結果、たとえ合格できなかったとしても「ここまでやって落ちたならば仕方ない」と思えるところまでやり尽くすことが必要だと思います。
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