マシンからアクセス可能なすべてのセルのデータベース・サーバー・マシンをリストします。
構文
クライアント・バージョンの CellServDB ファイルは、ローカル・セルおよびローカル・クライアント・マシンがアクセス可能な外部セルにあるデータベース・サーバー・マシンをリストします。データベース・サーバー・マシンは、認証サーバー、バックアップ・サーバー、保護サーバー、およびボリューム・ロケーション (VL) サーバー (kaserver、buserver、ptserver、および vlserver) プロセスを実行します。これらのプロセスでは、セルの管理 AFS データベースが保守されています。
キャッシュ・マネージャーおよびクライアント・マシンで稼動している他のプロセスは、次のような共有機能を実行するときに、セルのデータベース・サーバー・マシンのリストを使用します。
キャッシュ・マネージャーは初期化時に CellServDB ファイルを読み込み、次に再起動するときまで読み込みません。ローカル・マシンのユーザーがセルに正しくアクセスできるようにするには、セルにデータベース・マシンが追加されたり、セルから削除されたときに、このファイルを必ず更新する必要があります。再起動せずに、カーネル常駐のデータベース・サーバー・マシン・リストを更新する場合には、 fs newcell コマンドを使用してください。
CellServDB ファイルは ASCII 形式のファイルで、各 AFS クライアント・マシンの /usr/vice/etc ディレクトリーになければなりません。このファイルを作成および保守する場合には、テキスト・エディターを使用してください。各セルの項目は、次の形式で記述してください。
余分なブランク行や改行文字は入れないでください。最後の項目の後も同様です。このようなブランク行や改行文字があると、キャッシュ・マネージャーがファイルを読み取れず、カーネル・メモリーに格納できず、エラー・メッセージが表示される場合があります。
AFS 製品サポート・グループは、外部セルからアクセス可能として登録されているすべてのセル内のデータベース・サーバー・マシンのリストを保守しています。セルの管理者がそのデータベース・サーバー・マシンを変更した場合には、通常 AFS 製品サポート・グループを使用して、その変更をこのファイルに反映させる必要があります。このファイルは、要求されている CellServDB 形式に準拠しているので、クライアント・マシンの CellServDB ファイルに適した形式になっています。このファイルへのアクセスを行う場合は、AFS 製品サポート・グループに連絡してください。
クライアント・バージョンの CellServDB ファイルは、各 AFS サーバー・マシン上の /usr/afs/etc ディレクトリーにあるサーバー・バージョンとは異なります。クライアント・バージョンは、セル管理者がマシンのユーザーにアクセスを許可したい AFS セルのデータベース・サーバー・マシンをリストしますが、サーバー・バージョンはローカル・セルのデータベース・サーバー・マシンしかリストしません。
例
次の例は、2 つのセルに対するクライアント CellServDB ファイルの項目と必要な形式を示しています。
>abc.com # ABC Corporation 192.12.105.2 #db1.abc.com 192.12.105.3 #db2.abc.com 192.12.107.3 #db3.abc.com >test.abc.com # ABC Corporation Test Cell 192.12.108.57 #testdb1.abc.com 192.12.108.55 #testdb2.abc.com
関連情報