目的
セルのデータベース・サーバー・マシンのカーネル常駐リストを変更します。
構文
fs newcell -name <cell name> -servers <primary servers>+ [-linkedcell <linked cell name>] [-help] fs n -n <cell name> -s <primary servers>+ [-l <linked cell name>] [-h]
構文
fs newcell コマンドは、-name 引き数で指定されたセルの、データベース・サーバー・マシンの、キャッシュ・マネージャーのカーネル常駐リストを削除し、-servers 引き数によって指定されたデータベース・サーバー・マシンと置き換えます。
マシンをリブートするたびに、キャッシュ・マネージャーはローカルの /usr/vice/etc/CellServDB ファイルを読み込み、セルおよびデータベース・サーバー・マシンのカーネル・リストを構成します。このコマンドは、CellServDB ファイルを変更しません。したがって、発行者がファイルも編集しないかぎり、このコマンドで行なわれた変更が持続されるのは、次のリブートまでです。 fs listcells コマンドの出力には、このコマンドで行なわれた変更が反映されます。それは、コマンドが CellServDB ファイルではなく、カーネル常駐リストを調べるからです。
このコマンドは、まったく新しいセルをカーネル常駐リストに導入することができますが、セルをアクセス不能にすることはできません (-server 引き数の値を提供しないで、カーネル常駐リストからセルの項目を除去することはできません)。セルをアクセス不能にするには、その項目を CellServDB ファイルから除去して、マシンをリブートします。
-name 引き数で DCE セルに名前を付ける場合には、その後、-servers 引き数で DFS ファイル・セット・ロケーション (FL) サーバー・マシンを指定します。 -linkedcell 引き数は、DFS ファイル・セット・ロケーションを使用するための DCE セルにリンクする AFS セルの名前を指定します。このコマンドを使用するか /usr/vice/etc/CellServDB ファイルを編集して、 AFS クライアントを DCE セルにリンクする方法についての詳細は、AFS/DFS Migration Toolkit Administration Guide and Reference を参照してください。
注意
klog コマンドなど、一部のコマンドは、 CellServDB ファイルおよびカーネル常駐リストの両方のセルに関する情報が正確である場合にしか、正しく機能しないことがあります。
オプション
例
以下の例は、ABC Corporation セルがマシン db1.abc.com と db2.abc.comを組み込むために、データベース・サーバー・マシンのカーネル常駐リストを変更します。
% fs newcell -name abc.com -servers db1.abc.com db2.abc.com
次の例では、DCE セル dce.abc.com を AFS セル abc.com にリンクします。 AFS クライアントは、DFS パス名の解釈に必要なファイル・セットの位置情報のために、ファイル・ロケーション (FL) サーバーdb1.dce.abc.com および db2.dce.abc.com に接続します。
% fs newcell -name dce.abc.com -servers db1.dce.abc.com db2.dce.abc.com \ -linkedcell abc.com
必要となる特権
コマンドの発行者は、ローカル・スーパーユーザー root としてログインする必要があります。
関連情報
AFS/DFS Migration Toolkit Administration Guide and Reference
AFS/DFS 移行 Toolkit 管理インストールおよび構成ガイド