管理解説書

fs quota

目的

ディレクトリーまたはファイルを含むボリュームが使用した割り当て量のパーセンテージを表示します。

構文

fs quota [-path <dir/file path>+]  [-help]
    
fs q [-p <dir/file path>+]  [-h]

構文

fs quota コマンドは、指定された各ディレクトリーまたはファイルを含むボリュームで消費された割り当て量のパーセンテージを表示します。

常駐するボリュームおよび区画についてより詳しい情報を表示するには、fs examine および fs listquota コマンドを使用してください。

ボリュームの割り当て量を設定するには、fs setquota または fs setvol コマンドを使用します。

オプション

-path
その親ボリュームで消費された割り当て量を表示したい各ファイルまたはディレクトリーを指定します。部分的なパス名は、現行作業ディレクトリーに相対するものと解釈され、この引き数が省略された場合にもデフォルト値となります。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

出力は、使用されたボリュームの割り当て量のパーセンテージを、次の形式で報告します。

   percent% of quota used.
   

次のコマンドは、現行作業ディレクトリーを格納しているボリュームが使用した割り当て量のパーセンテージをリストします。

   % fs quota
   17% of quota used.
   

次のコマンドは、現行作業ディレクトリーの親ディレクトリーを格納しているボリュームとディレクトリー /afs/abc.com/usr/smith を格納しているボリュームの両方が使用した割り当て量のパーセンテージをリストします。

   % fs quota -path  ..  /afs/abc.com/usr/smith
   43% of quota used.
   92% of quota used.
   

必要となる特権

発行者は、 -path 引き数で命名されたファイルまたはディレクトリーを格納するボリュームのルート・ディレクトリーの ACL で、およびパス名でその前に置かれる各ディレクトリーの ACL で、 l (検索) アクセス権が必要です。

関連情報

fs examine

fs listquota

fs setquota

fs setvol


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