管理解説書

fs listquota

目的

ファイルまたはディレクトリーを含むボリュームの割り当て量の情報を表示します。

構文

fs listquota [-path <dir/file path>+]  [-help]
   
fs listq [-p <dir/file path>+]  [-h]
      
fs lq [-p <dir/file path>+]  [-h]

構文

fs listquota コマンドは、指定された各ディレクトリーまたはファイルを含むボリュームについての情報 (その名前、割り当て量、およびディスク・スペースの使用量) と、ホスト区画で使用されたスペースをパーセンテージで表示した指標が含まれます。

ホスト区画についてより詳しい情報を表示するには、fs コマンドを使用します。

ボリュームの割り当て量を設定するには、fs setquota または fs setvol コマンドを使用します。

オプション

-path
出力を作成するボリュームに常駐しているファイルまたはディレクトリーを指定します。部分的なパス名は、現行作業ディレクトリーに相対するものと解釈され、この引き数が省略された場合にもデフォルト値となります。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

出力は、指定された各ディレクトリーまたはファイルを格納しているボリュームについての情報を、次のヘッダーを使用した表形式で表示します。

ボリューム名
ボリュームの名前。

Quota
ボリュームの割当量 (KB)、または無制限の割当量を示す文字列 no limit

Used
使用された割り当て量の KB 数。

% Used
ボリュームの使用済み割り当て量のパーセンテージ (Used 統計を Quota 統計で割り、100 を掛けた値)。

Partition
ボリュームを格納する区画で使用されたパーセンテージ。直接的には関係がなくても、ユーザーの割り当て量がどれくらい使用されているか報告されます。これは、全区画が、ボリュームがその割り当て量に達していなくても、ボリュームへのデータ書き込みの失敗の原因となることがあるからです。

次の例は、ボリューム user.smith の出力を示しています。

   % fs listquota -path /afs/abc.com/usr/smith
   Volume Name     Quota    Used    % Used   Partition
   user.smith      15000    5071       34%         86%
    

必要となる特権

発行者は、 -path 引き数で命名されたファイルまたはディレクトリーを格納するボリュームのルート・ディレクトリーの ACL で、およびパス名でその前に置かれる各ディレクトリーの ACL で、 l (検索) アクセス権が必要です。

関連情報

fs diskfree

fs examine

fs quota

fs setquota

fs setvol


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]



(C) IBM Corporation 2000. All Rights Reserved