管理解説書

fs lsmount

目的

ディレクトリーがマウント・ポイントのボリュームを報告します。

構文

fs lsmount  -dir <directory>+  [-help]
   
fs ls  -d <directory>+  [-h] 

構文

fs lsmount コマンドは、指定された各ディレクトリーがマウント・ポイントになっているボリュームを報告します。また、ディレクトリーがマウント・ポイントではなかったり、AFS にはないことを示すエラー・メッセージを表示します。

マウント・ポイントを作成するには、fs mkmount コマンドを使用します。これを削除するには、fs rmmount コマンドを使用します。

オプション

-dir
ボリュームのマウント・ポイントとして機能するディレクトリーを指定します。指定されたパス名の最後の要素は、実際の名前でなければなりません。1 つまたは 2 つのピリオド (. または ..) のような省略表現で指定しないでください。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

指定されたディレクトリーがマウント・ポイントではない場合には、出力の形式は、以下のようになります。

   'directory' is a mount point for volume 'volume name'
   

ここで、

キャッシュ・マネージャーが 3 つのタイプのマウント・ポイントをどのように解釈するかについては、fs mkmount 解説ページを参照してください。

ディレクトリーがマウント・ポイントにシンボリック・リンクである場合、出力の形式は次のとおりです。

   'directory' is a symbolic link, leading to a mount point for volume 'volume name'
   

ディレクトリーがマウント・ポイントでないか、AFS にない場合、出力は次のようになります。

   'directory' is not a mount point.
   

出力が混同している場合には、マウント・ポイントがローカルの AFS クライアント・キャッシュで破壊された可能性があります。 fs flushmount コマンドを使用してそのマウント・ポイントを破棄し、キャッシュ・マネージャーにマウント・ポイントを最新表示させてください。

次の例では、ユーザー smith のホーム・ディレクトリーのマウント・ポイントを示しています。

   % fs lsmount /afs/abc.com/usr/smith
   '/afs/abc.com/usr/smith' is a mount point for volume '#user.smith'
   

以下の例は、 ABC Corporation セルの root.cell ボリューム用の、正規マウント・ポイントと読み取り / 書き込みマウント・ポイントの両方を示しています。

   % fs lsmount /afs/abc.com
   '/afs/abc.com' is a mount point for volume '#root.cell'
   
   % fs lsmount /afs/.abc.com
   '/afs/.abc.com' is a mount point for volume '%root.cell'
   

次の例では、セルラー・マウント・ポイントを示しています。ここでは、State University セルの root.cell ボリュームが ABC Corporation セルのツリーにマウントしています。

   % fs lsmount /afs/stateu.edu
   '/afs/stateu.edu' is a mount point for volume '#stateu.edu:root.cell'
   

必要となる特権

発行者は、 -dir 引き数で命名されたファイルまたはディレクトリーを格納するボリュームのルート・ディレクトリーの ACL で、およびパス名でその前に置かれる各ディレクトリーの ACL で、l (検索) アクセス権が必要です。

関連情報

fs flushmount

fs mkmount

fs rmmount


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