管理解説書

fs exportafs

目的

マシンが AFS を別のファイル・システムのクライアントにエクスポートできるかどうか報告または設定を行います。

構文

fs exportafs -type <exporter name>  
        [-start <start/stop translator (on | off)>] 
        [-convert <convert from afs to unix mode (on | off)>] 
        [-uidcheck <run on strict 'uid check' mode (on | off)>] 
        [-submounts <allow nfs mounts to subdirs of /afs/.. (on | off)>]
        [-help]
   
fs exp -t <exporter name>  
       [-st <start/stop translator (on | off)>]
       [-c <convert from afs to unix mode (on | off)>]
       [-u <run on strict 'uid check' mode (on | off)>]
       [-su <allow nfs mounts to subdirs of /afs/.. (on | off)>]  
       [-help]

構文

fs exportafs コマンドは、マシンが AFS ファイル・スペースを AFS ファイル・システム以外のクライアントに再エクスポートできるかどうかを設定 (-start 引き数が使用されている場合) または報告 (その引き数が省略された場合) します。変換プロトコルのいくつかの機能を制御するには、次の引き数を使用します。

オプション

-type
AFS ファイル・スペースを再エクスポートする代替ファイル・システムを指定します。許容値は nfs だけで、英小文字のみとなります。

-start
値が on の場合は、ローカル・マシンが AFS ファイル・スペースを再エクスポートできるようにし、値が off の場合には再エクスポートできないようにします。すべての構成可能なパラメーターの現在の設定を報告するには、この引き数を省略してください。

-convert
非 AFS ファイル・システムにエクスポートされる AFS ファイルとディレクトリーに対する UNIX の groupother のモード・ビットの設定を制御します。この値が on の場合は、owner モード・ビットに一致するように設定されます。この値が off の場合は、ビットは変更されません。この引き数が省略された場合、デフォルト値は on です。

-uidcheck
信用証明書構造体にトークンを入れるエンティティーのローカル UID とは異なる UID で識別された信用証明書構造体にトークンを入れることができるかどうかを制御します。

-submounts
非 AFS ファイル・システムのユーザーが、AFS ファイル・システムに、最上位の /afs ディレクトリー以外のディレクトリーをマウントできるかどうかを制御します。この値が on の場合は、マウント可能です。値が off の場合には、/afs ディレクトリーのマウントは許可されません。この引き数が省略された場合のデフォルト値は off です。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

マシンが非 AFS ファイル・システムのサーバーとしても構成されていない場合は、次のメッセージが表示されます。

   Sorry, the file_system-exporter type is currently not supported on
   this AFS client
   

マシンが非 AFS ファイル・システムのサーバーとして構成されてはいるけれども、現在そのマシンに AFS を再エクスポートできない場合 (このコマンドの -start 引き数が on に設定されていないため)、次のメッセージが表示されます。

   'file_system' translator is disabled
   

マシンが AFS を再エクスポートできる場合は、他のパラメーターの設定を報告するメッセージよりも前に、次のメッセージが表示されます。

   'file_system' translator is enabled with the following options:
   

次のメッセージは、-convert 引き数がそれぞれ、on または off に設定されていることを示しています。

   Running in convert owner mode bits to world/other mode
   Running in strict unix mode
   

次のメッセージは、-uidcheck 引き数がそれぞれ、on または off に設定されていることを示しています。

   Running in strict 'passwd sync' mode
   Running in no 'passwd sync' mode
    

次のメッセージは、-submounts 引き数がそれぞれ、on または off に設定されていることを示しています。

   Allow mounts of /afs/.. subdirs
   Only mounts to /afs allowed
   

次の例は、ローカル・マシンが AFS を NFS クライアント・マシンにエクスポート可能であることを示しています。

   % fs exportafs nfs
   'nfs' translator is enabled with the following options:
        Running in convert owner mode bits to world/other mode
        Running in no 'passwd sync' mode
        Only mounts to /afs allowed
   

次の例では、マシンを NFS サーバーとして使用可能にし、エクスポートされた AFS ディレクトリーおよびファイルの UNIX の group および other モード・ビットを変換して、 owner モード・ビットと一致するようにします。

   % fs exportafs -type nfs -start on -convert on
   

次の例では、マシンが AFS を NFS クライアント・マシンに再エクスポートできないようにしています。

   % fs exportafs -type nfs -start off
   

必要となる特権

コマンドの発行者は、ローカル・スーパーユーザー root としてログインする必要があります。

関連情報

klog

knfs


[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]



(C) IBM Corporation 2000. All Rights Reserved