管理解説書

fs flush

目的

キャッシュ・マネージャーにキャッシュ・ファイルまたはディレクトリーの廃棄を強制します。

構文

fs flush [-path <dir/file path>+]  [-help]
   
fs flush [-p <dir/file path>+]  [-h]

構文

fs flush コマンドは、指定された各ファイルまたはディレクトリーと関連するすべてのデータおよび状況情報をキャッシュから削除します。次回アプリケーションがフラッシュされたディレクトリーまたはファイルのデータを要求すると、キャッシュ・マネージャーがファイル・サーバーから新規コールバック (必要に応じて) および関連状況情報と一緒に最新バージョンを取り出します。このコマンドは、次の 2 つのタイプのデータには影響しません。

  1. アプリケーション・プログラム・バッファーにあるデータ
  2. ローカルで変更され、キャッシュに書き込まれてはいるが、まだファイル・サーバー・マシンのコピーに書き込まれていないデータ

指定されたファイルまたはディレクトリーと同じボリュームから取り出されたキャッシュ内のすべてのデータをフラッシュするには、 fs flushvolume コマンドを使用します。破壊されたマウント・ポイントをフラッシュするには、 fs flushmount コマンドを使用します。

オプション

-path
各ファイルまたはディレクトリーを指定して、キャッシュからフラッシュします。ディレクトリーの場合、ディレクトリー要素のみフラッシュされ、ファイルからキャッシュされたデータまたはこれに常駐するサブディレクトリーはフラッシュされません。部分的なパス名は、現行作業ディレクトリーに相対するものと解釈され、この引き数が省略された場合にもデフォルト値となります。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

次のコマンドは、現行作業ディレクトリーにあるファイル projectnotes と、サブディレクトリー plans にあるすべてのデータを、キャッシュからフラッシュします。

   % fs flush -path projectnotes ./plans/*
   

必要となる特権

発行者は、 -path 引き数で命名されたファイルまたはディレクトリーを格納するボリュームのルート・ディレクトリーの ACL で、およびパス名でその前に置かれる各ディレクトリーの ACL で、 l (検索) アクセス権が必要です。

関連情報

fs flushmount

fs flushvolume


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