管理解説書

pts chown

目的

保護データベース項目の所有者を変更します。

構文

pts chown -name <group name>  -owner <new owner> 
          [-cell <cell name>]  [-noauth]  [-force]  [-help]
   
pts cho -na <group name>  -o <new owner>  [-c <cell name>]  [-no]  [-f]  [-h]

構文

pts chown コマンドは、 -owner 引き数に指定されたユーザーおよびグループを、 -name 引き数に指定されたグループの所有者に変更します。また、グループの保護データベース項目の所有者フィールドに、新しい所有者を記録します。

通常のグループの場合、このコマンドを実行すると、新しい所有者と一致するように、グループ名の所有者接頭部 (グループ名のコロンより前の部分) が自動的に変更されます。新規所有者自体がグループである場合は、その完全名ではなく所有者接頭部だけが、新しい名前の所有者接頭部になります。ただし、所有者接頭部の変更は、そのグループが所有するグループにまでは及びません。このようなグループの所有者に、新しい所有グループを反映した所有者接頭部を作成する場合には、 pts rename コマンドを使用してください。

ユーザーまたはマシンの項目の所有者を、作成時のデフォルト・セットである、 system:administrators グループから変更することはできません。

注意

1 台のマシンをグループ所有者に指定しても、エラーの原因にはなりませんが、お勧めはしません。保護サーバーは、マシンにログオンしたユーザーにまでは、グループ所有の通常特権を与えません。

オプション

-name
新規所有者を割り当てるグループの現在名を指定します。

-owner
グループの所有者になるユーザーまたはグループを指定します。

-cell
コマンドを実行するセルを指定します。詳細については、pts の概要に関する解説ページを参照してください。

-noauth
発行者に、非特権 ID anonymous を割り当てます。詳細については、 pts の概要に関する解説ページを参照してください。

-force
このフラグを使用すると、エラーや他の問題が発生したときに、最初のエラーでコマンドの実行を停止するのではなく、可能な限り継続します。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

次の例では、グループ terry:friends の所有者を、ユーザー terry から、ユーザー pat に変更しています。その結果、グループ名が pat:friends に変更されています。

   % pts chown -name terry:friends -owner pat
   

次の例では、グループ terry:friends の所有者を、ユーザー terry から、グループ pat:buddies に変更しています。その結果、グループ名が pat:friends に変更されています。

   % pts chown -name terry:friends -owner pat:buddies
   

必要となる特権

コマンドの発行者は、 system:administrators グループに所属しているか、グループを現在所有している必要があります。

関連情報

pts

pts rename


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