管理解説書

pts rename

目的

保護データベース項目の名前を変更します。

構文

pts rename -oldname <old name>  -newname <new name>
           [-cell <cell name>]  [-noauth]  [-force]  [-help]
    
pts ren -o <old name>  -ne <new name>  [-c <cell name>]  [-no]  [-f]  [-h]

構文

pts rename コマンドは、 -oldname 引き数に指定されたユーザー、マシン、またはグループ項目の名前を、 -newname 引き数に指定された名前に変更します。ユーザーまたはマシン項目の名前を、通常のグループ項目の名前 (名前にコロンを含む) のように変更することはできません。

system:administrators グループのメンバーは、通常グループの名前を接頭部のない名前に変更することはできません。また、その逆の変更もできません。接頭部のないグループの名前を通常グループの名前に変更したり、通常グループの名前を別の通常グループの名前に変更したりする場合には、新規の名前の所有者フィールド (コロンの前の部分) に、グループの所有者が正確に反映されていなければなりません。

pts chown コマンドを使用して、通常グループの所有者を変更すると、グループ名の所有者フィールドは (コロンの前の部分) は自動的に変更されますが、そのグループが所有するグループの所有者フィールドは、変更されません。このコマンドは、このようなグループの名前を、所有権が正しく反映された形式の名前に変更するために使用します。

注意

規約上、AFS ユーザー・アカウントの性質の多くは、認証データベース項目、ボリュームおよびマウント・ポイントを含むユーザーの保護データベース項目と、同じ名前になります。このコマンドを使用してユーザー名を変更する場合には、整合性を維持するため、すべての関連項目の名前も変更してください。詳細については、AFS 管理の手引き のユーザー・アカウントに関する章を参照してください。

オプション

-oldname
項目の現在の完全名を指定します。

-newname
項目の新規完全名を指定します。通常グループの場合、新規名の所有者フィールド (コロンの前の部分) は、グループの実際の所有権を反映していなければなりません。

-cell
コマンドを実行するセルを指定します。詳細については、pts の概要に関する解説ページを参照してください。

-noauth
発行者に、非特権 ID anonymous を割り当てます。詳細については、 pts の概要に関する解説ページを参照してください。

-force
このフラグを使用すると、エラーや他の問題が発生したときに、最初のエラーでコマンドの実行を停止するのではなく、可能な限り継続します。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

次の例では、特権ユーザー admin が所有する、グループ staff の名前を、 admin:staff に変更しています。

   % pts rename -oldname staff -newname admin:staff
   

次の例では、グループ admin:finance の名前を、グループ finance に変更しています。コマンドの発行者は、 system:administrators グループに属している必要があります。

   % pts rename -oldname admin:finance -newname finance
   

必要となる特権

通常グループの名前を接頭部のない名前に変更したり、またその逆の変更を行う場合、あるいは、ユーザーまたはマシン項目の名前を変更する場合は、発行者は、 system:administrators グループに属している必要があります。

グループ名を同じタイプ (通常タイプ、または接頭部のないタイプ) の新規名に変更する場合には、コマンド発行者はグループを所有しているか、 system:administrators グループに属している必要があります。

関連情報

pts

pts chown


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