目的
ネットワーク時刻プロトコル・デーモンの初期化を行います。
構文
runntp [-localclock] [-precision <small negative integer>] [-logfile <filename for ntpd's stdout/stderr>] [-ntpdpath <pathname of ntpd executable (/usr/afs/bin/ntpd)>] [<host>+] [-help]
このコマンドは、AFS コマンド・セットの構文規則に準拠していません。コマンド名およびすべてのオプション名は省略せずにすべて指定してください。
構文
runntp コマンドは、ネットワーク時刻プロトコル・デーモン (NTPD) および、ローカル・マシン上の関連プログラムを初期化し、 ntp.conf 構成ファイルを構成します。これは、AFS ファイル・サーバー・マシン上で、標準の ntpd プログラムに対する、最適なインターフェースとして使用することを目的としています。
従来の構成では、このコマンドのバイナリー・ファイルは、ファイル・サーバー・マシンの、 /usr/afs/bin ディレクトリーにあります。このコマンドは、通常はコマンド・シェル・プロンプトでは発行されず、 bos create コマンドを使用して、ファイル・サーバー・マシンの、 /usr/afs/local/BosConfig ファイルに入れられます。コマンド・シェル・プロンプトで発行する場合は、発行者はローカル・スーパーユーザー root として、サーバー・マシンにログオンする必要があります。
注意
NTPD または他の時刻プロトコルがすでにセル内で使用されている場合は、 runntp プログラムを実行しないでください。時間同期プロトコルを 2 重に実行すると、エラーの原因になる場合があります。
オプション
たとえば、-6 の値は、 2-6、すなわち 1/64 に変換されます。これは、ローカル・クロックが 1/64 秒ごとに 1 回作動すること、つまり毎秒約 60 ティックの精度があることを意味します。 -7 の値は、毎秒約 100 ティックに変換されます。 -10 の値は、毎秒約 1000 ティック (ミリ秒クロック) に変換されます。
一般に、この引き数が必要になるのは、システム・コントロール・マシンのみです。発行者がこの引き数を省略すると、ローカル・マシンは、 /usr/afs/etc/CellServDB ファイルのコピーにリストされた、ローカル・データベース・サーバー・マシンを参照します。
適切な時間ソースを選択する方法については、AFS インストールの手引き を参照するか、または AFS 製品サポート担当者までお問い合わせください。
必要となる特権
シェル・プロンプトでコマンドを発行するためには、発行者はファイルのサーバー・マシン上でローカル・スーパーユーザー root としてログインする必要があります。通常は、bos create コマンドを発行して、プロセスの作成および開始を行います。
関連情報
UNIX マニュアルの ntp のページ
UNIX マニュアルの ntpd のページ
UNIX マニュアルの ntpdc のページ