管理解説書

vos create

目的

読み取り / 書き込みボリュームおよび関連する VLDB 項目を作成します。

構文

vos create -server <machine name>  -partition <partition name>
           -name <volume name>  [-maxquota <initial quota (KB)>]  
           [-cell <cell name>]  [-noauth]  [-localauth]  [-verbose]  [-help]
    
vos cr -s <machine name>  -p <partition name>  -na <volume name>
       [-m <initial quota (KB)>]  [-c <cell name>]  [-no]  [-l]  [-v]  [-h]

構文

vos create コマンドは、 -name 引き数で指定された名前の読み取り / 書き込みボリュームを、 -server および -partition 引き数で指定されたサイトに作成します。また、このコマンドは、次のような割り振りまたは設定を行います。

作成時のボリュームは空です。キャッシュ・マネージャーを介してアクセスする場合には、 fs mkmount コマンドを使用して、ファイル・スペースにマウントしてください。

オプション

-server
読み取り / 書き込みボリュームを作成するファイル・サーバー・ マシンを指定します。マシンの IP アドレスまたはホスト名 (完全修飾名またはあいまいでない省略形) を指定します。詳細については、vos コマンド・セットの解説ページを参照してください。

-partition
-server 引き数で指定されたファイル・サーバー・マシンに、読み取り / 書き込みボリュームを作成する区画を指定します。名前の前にスラッシュを付けて完全な区画名を指定するか (たとえば、/vicepa)、または使用可能な 3 つの省略形のいずれかを使用してください。詳細については、vos コマンド・セットの解説ページを参照してください。

-name
読み取り / 書き込みボリュームの名前を指定します。最大 22 文字までの名前を指定できます。名前には、英数字以外に、句読文字を使用することができます。命名規則では、ピリオドは、名前のフィールドの分離記号になります。読み取り / 書き込みボリューム名には、 .backup または .readonly 拡張子を付けないでください。これらの拡張子は、ボリューム・サーバーに対して予約され、バックアップ・ボリュームおよび読み取り専用ボリュームをそれぞれ作成するときに、読み取り / 書き込み名に追加されます。

-maxquota
ディスク・スペースでボリュームが使用できる最大容量を、KB ブロック単位で指定します (1024 は 1 MB です)。 0 (ゼロ) を指定すると、割り当て量に制限がなくなりますが、ボリュームを格納するディスク区画のサイズには、絶対的な制限があります。この引き数を省略すると、デフォルトで 5000 が使用されます。

-cell
コマンドを実行するセルを指定します。この引き数は、 -localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、vos の解説ページを参照してください。

-noauth
コマンドの発行側に非特権 ID anonymous を割り当てます。このフラグは -localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、vos の解説ページを参照してください。

-localauth
ローカルの /usr/afs/etc/KeyFile ファイルのキーを使用して、サーバー・チケットを構成します。相互認証の間、vos コマンド・インタープリターは、ボリューム・サーバーおよびボリューム・ロケーション・サーバーに、このチケットを提供します。このフラグは、-cell 引き数、または -noauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、vos の解説ページを参照してください。

-verbose
標準出力ストリームに、コマンド実行の詳細なトレースを出力します。この引き数を省略すると、警告およびエラー・メッセージだけが表示されます。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

ボリューム・サーバーは、次のメッセージを生成して、そのボリュームを作成したことを確認します。

   Volume volume_ID created on partition partition_name of machine_name
   

次のコマンドは、読み取り / 書き込みボリューム user.pat をファイル・サーバー・マシン fs4.abc.com/vicepf 区画に作成します。

   % vos create -server fs4.abc.com -partition /vicepf -name user.pat
   Volume user.pat created on partition /vicepf of fs4.abc.com
   

必要となる特権

コマンドの発行側は、-server 引き数に指定されたマシン、および各データベース・サーバー・マシン上の /usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされていなければなりません。-localauth フラグを使用する場合には、コマンドの発行側が、ローカル・スーパーユーザー root として、サーバー・マシンにログオンする必要があります。

関連情報

vos


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