管理解説書
目的
読み取り / 書き込みボリュームおよび関連する VLDB 項目を作成します。
構文
vos create -server <machine name> -partition <partition name>
-name <volume name> [-maxquota <initial quota (KB)>]
[-cell <cell name>] [-noauth] [-localauth] [-verbose] [-help]
vos cr -s <machine name> -p <partition name> -na <volume name>
[-m <initial quota (KB)>] [-c <cell name>] [-no] [-l] [-v] [-h]
構文
vos create コマンドは、
-name 引き数で指定された名前の読み取り / 書き込みボリュームを、
-server および -partition 引き数で指定されたサイトに作成します。また、このコマンドは、次のような割り振りまたは設定を行います。
- 読み取り / 書き込みボリューム、それに関連する読み取り専用ボリュームおよびバックアップ・ボリュームのボリューム ID 番号 (後の 2 つのボリュームは、このコマンドでは実際には作成されません。)
ボリューム ID 番号は、セル内で一意的であることが保証されている識別番号です。
- ボリュームのルート・ディレクトリーに関連するアクセス制御リスト (ACL)。このディレクトリーには、fs mkmount コマンドでボリュームがマウントされたボリュームのマウント・ポイントと同じ名前が付いています。
7 つのアクセス権すべてを system:administrators グループのメンバーに許可している項目は、自動的に、ACL に置かれます。(さらに、デフォルトで、ファイル・サーバーは、グループが ACL に表示されない場合でも、常に、すべての ACL に l (lookup) および
a (administer) アクセス権を system:administrators グループのメンバーに暗黙的に付与します。必要に応じて、fileserver 初期設定コマンドに -implicit 引き数を使用して、サーバー間の権限セットを変更します。)
- ボリュームのスペース割り当て量。デフォルトでは、5000 KB ブロックが設定されます。別の割り当て量を指定する場合には、-maxquota 引き数を使用してください。あるいは、fs mkmount コマンドでボリュームをマウントした後で、fs setquota コマンドを使用して、ボリュームの割り当て量を変更してください。
作成時のボリュームは空です。キャッシュ・マネージャーを介してアクセスする場合には、
fs mkmount コマンドを使用して、ファイル・スペースにマウントしてください。
オプション
- -server
- 読み取り / 書き込みボリュームを作成するファイル・サーバー・ マシンを指定します。マシンの IP アドレスまたはホスト名 (完全修飾名またはあいまいでない省略形) を指定します。詳細については、vos コマンド・セットの解説ページを参照してください。
- -partition
- -server 引き数で指定されたファイル・サーバー・マシンに、読み取り / 書き込みボリュームを作成する区画を指定します。名前の前にスラッシュを付けて完全な区画名を指定するか (たとえば、/vicepa)、または使用可能な 3 つの省略形のいずれかを使用してください。詳細については、vos コマンド・セットの解説ページを参照してください。
- -name
- 読み取り / 書き込みボリュームの名前を指定します。最大 22 文字までの名前を指定できます。名前には、英数字以外に、句読文字を使用することができます。命名規則では、ピリオドは、名前のフィールドの分離記号になります。読み取り / 書き込みボリューム名には、
.backup または .readonly 拡張子を付けないでください。これらの拡張子は、ボリューム・サーバーに対して予約され、バックアップ・ボリュームおよび読み取り専用ボリュームをそれぞれ作成するときに、読み取り / 書き込み名に追加されます。
- -maxquota
- ディスク・スペースでボリュームが使用できる最大容量を、KB ブロック単位で指定します (1024 は 1 MB です)。
0 (ゼロ) を指定すると、割り当て量に制限がなくなりますが、ボリュームを格納するディスク区画のサイズには、絶対的な制限があります。この引き数を省略すると、デフォルトで 5000 が使用されます。
- -cell
- コマンドを実行するセルを指定します。この引き数は、
-localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、vos の解説ページを参照してください。
- -noauth
- コマンドの発行側に非特権 ID anonymous を割り当てます。このフラグは -localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、vos の解説ページを参照してください。
- -localauth
- ローカルの /usr/afs/etc/KeyFile ファイルのキーを使用して、サーバー・チケットを構成します。相互認証の間、vos コマンド・インタープリターは、ボリューム・サーバーおよびボリューム・ロケーション・サーバーに、このチケットを提供します。このフラグは、-cell 引き数、または -noauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、vos の解説ページを参照してください。
- -verbose
- 標準出力ストリームに、コマンド実行の詳細なトレースを出力します。この引き数を省略すると、警告およびエラー・メッセージだけが表示されます。
- -help
- このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。
出力
ボリューム・サーバーは、次のメッセージを生成して、そのボリュームを作成したことを確認します。
Volume volume_ID created on partition partition_name of machine_name
例
次のコマンドは、読み取り / 書き込みボリューム user.pat をファイル・サーバー・マシン fs4.abc.com の /vicepf 区画に作成します。
% vos create -server fs4.abc.com -partition /vicepf -name user.pat
Volume user.pat created on partition /vicepf of fs4.abc.com
必要となる特権
コマンドの発行側は、-server 引き数に指定されたマシン、および各データベース・サーバー・マシン上の /usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされていなければなりません。-localauth フラグを使用する場合には、コマンドの発行側が、ローカル・スーパーユーザー root として、サーバー・マシンにログオンする必要があります。
関連情報
vos
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