管理解説書
目的
ボリューム・サーバーの状況を表示します。
構文
vos status -server <machine name> [-cell <cell name>] [-noauth]
[-localauth] [-verbose] [-help]
vos st -s <machine name> [-c <cell name>] [-n] [-l] [-v] [-h]
構文
vos status コマンドは、特定のファイル・サーバー・マシンで、コマンドが発行された時点で稼動しているボリューム・サーバーについての情報を表示します。活動がない場合、次のメッセージが表示されます。
machine_name で活動状態のトランザクションはありません
このコマンドは、ボリューム・サーバーが要求されたアクションを実行しているかどうか調べるときに有効です。
オプション
- -server
- 状況情報を表示するボリューム・サーバーが実行されているファイル・サーバー・マシンを指定します。マシンの IP アドレスまたはホスト名 (完全修飾名またはあいまいでない省略形) を指定します。詳細については、vos コマンド・セットの解説ページを参照してください。
- -cell
- コマンドを実行するセルを指定します。この引き数は、
-localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、vos の解説ページを参照してください。
- -noauth
- コマンドの発行側に非特権 ID anonymous を割り当てます。このフラグは -localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、vos の解説ページを参照してください。
- -localauth
- ローカルの /usr/afs/etc/KeyFile ファイルのキーを使用して、サーバー・チケットを構成します。相互認証の間、vos コマンド・インタープリターは、ボリューム・サーバーおよびボリューム・ロケーション・サーバーに、このチケットを提供します。このフラグは、-cell 引き数、または -noauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、vos の解説ページを参照してください。
- -verbose
- 標準出力ストリームに、コマンド実行の詳細なトレースを出力します。この引き数を省略すると、警告およびエラー・メッセージだけが表示されます。
- -help
- このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。
出力
出力には 2 つのタイプがあります。
次のメッセージは、ボリューム・サーバーが現在何もアクションを実行していない場合に表示されます。
machine name で活動状態のトランザクションはありません
それ以外の場合には、一連の情報が表示されます。この情報は、システム管理者よりもプログラマーにとって有効な情報です。すべてのフィールドの意味を完全に理解するには、ボリューム・サーバーのコード、フィールド・レポート番号およびボリューム・サーバーが内部的に設定するフラグ値について知っていなければなりません。
システム管理者に意味のあるフィールドは、次のとおりです。
- created。出力の最初の行にあり、トランザクションの開始時刻が表示されます。
- attachFlags。出力の 2 行目にあり、ボリュームがこのトランザクションで他の読み取りまたは書き込み操作で使用不能な場合には、
offline という値が表示されます。
- volume。出力の 3 行目にあり、関連するボリュームの ID 番号が表示されます。
- partition。出力の 3 行目にあり、関連するボリュームの位置 (移動操作の場合にはトランザクションの開始位置) が表示されます。
- procedure。出力の 3 行目にあり、内部的に実行されているサブプロシージャーが表示されます。
トランザクションによっては、出力の 4 行目に次のフィールドが表示される場合があります。
- packetRead。情報がボリュームに読み取られたかどうかが表示されます。この絶対値は通知目的ではありません。この値によって vos restore コマンドが正しく実行されているかどうかが示されます。復元操作で vos status コマンドが繰り返し発行されると、readNext が徐々に増加し、ボリュームに情報が読み取られていることが示されます。
- packetSend。ボリュームから情報が送信されているかどうかが表示されます。この絶対値は通知目的ではありません。この値によって vos dump コマンドが正しく実行されているかどうかが示されます。ダンプ操作で vos status コマンドが繰り返し発行されると、transmitNext が徐々に増加し、ボリュームからダンプ・ファイルに情報が転送されていることが示されます。
lastReceiveTime および lastSendTime は内部用のフィールドです。
例
次の例は、このコマンドの発行時に、
fs1.abc.com 上のボリューム・サーバーがダンプを実行する場合に表示されることがある出力の種類を示しています。
% vos status fs1.abc.com
--------------------------------------------
transaction: 575 created: Tue Jan 2 8:34:56 1990
attachFlags: offline
volume: 536871080 partition: /vicepb procedure: Dump
packetRead: 2 lastReceiveTime: 113313 packetSend: 24588
lastSendTime: 113317
--------------------------------------------
必要となる特権
なし。
関連情報
vos
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