Netmeeting
- 最近のInternetを使った話題としてInternet Phone とか Net Meetingという会話型のApplicationがあります。主に個人ユーザ向けですが、なかなか面白い機能が含まれていてTV電話やChatで遊ぶ以外にも使い道はありそうです。
- 東京と、ここBostonの間で試しに1時間ほど通話してみました。全く面識のない人からの割り込みなどのハプニングはありましたが、総じて順調にコミュニケーションを図ることができ、遠隔地でも十分使えることがわかりました。以下、顛末記。
- 我々が使ったのはMicrosoftのNetmeeting2.0というfreesoftです。1.0をいろいろ手直しして、つい最近Releaseされたものです。実は、この存在はこちらに来てから、ある方から、「授業で使ってます」というemailをもらってから知り、2.0で大分改良されたことがわかり、downloadしておいたものです。こちらにはCCDの小型カメラを持ってきていたので、プリンタポートにさして、netmeetingを立ち上げればそれで終わりです。相手側も同じ環境なら問題無いのですが、私の部屋のPCにCCDのドライバをきちんと設定してあったかちょっと不安です。研究室のLAN管理をしてもらっている、(たたら)君斎藤君が付き合ってくれます。呼び出すときは、相手のIPアドレスやドメインネーム(私のばあい、18.58.1.191 あるいは sakuta.mit.edu となります。)を通話アイコンから入力するか、登録済みの番号を選択します。
- 前日からEmailで時間を打ち合わせて、開始と終了時間まできめます。これは13時間の時差を考えたお互いの都合と、帯域をかなり使うと思われるので、通信をこちらの早朝にして、東京のビジネスアワーを避けるための案です。双方T-1でつないでいるので、大学内LANになるべく負担をかけたくないということも理由の一つです。私の方は少し早めに大学に到着し、netmeetingを立ち上げて待機します。開始予定の40分くらい前から待機状態だったのですが、突然ベルのけたたましい音。相手からの着信は、電話を模してベル音で知らせてくれるのです。東京からにしては約束より早いなとおもって相手の名前をみると全く見知らぬ人です。まあ、準備にもなるし、と思い、電話をとります(もちろんMouseClickですが)。相手は、メキシコのTV局の編成をやっている人で、科学番組を扱っているそうです。朝早いですね、などと相手の表情も見え、なごやかに楽しく会話できます。会話の音質はほとんど電話と同じくらいで、聞き取り難いことはありません。画質の方は、カメラの性能によるらしく、相手の人の画像は、TV局からにも関わらず、あまり高品質とはいえません。まあ、防犯カメラなみです。私からの画像は、カメラが新しいせいもあって非常に鮮明です。そのうち、次の呼び出しです。今度は東京からです。会話途中だったのでちょっとまごつき、カメラを相手に断らずに切り替えたり、ちょっと待ってと音声で言ってみたりおおあわてです。マルチメディアのコミュニケーションというのは結構忙しいものです。東京とは、こちらの音声は向こうに届かず、向こうの画像はこちらに届かずという中途半端な状態ですが、ChatBoxでいろいろ会話することができました。こちらの画像はきれいに写っているらしく、笑い声など伝わっています。Applicationの共有なども最後まで試したかったのですが、時間前に私の方に用事ができて終了ということになりました。
- 最近はInternetPhoneのSalesMailが飛び交っていますが、確かに手軽に海外の人と電話あるいは、TV電話できると世界も広がるでしょう。
- ちなみに、この世界はやはり男性利用者が多いらしく、女性名の登録にはCallが殺到するようです。もちろん受信者側に選択の権利はありますし、電話と違って、相手の名前もIDもあらかじめ分かりますから、いやな思いをすることはないようです。手っ取り早いのは無視しておけばいいのです。
- さて、少し、技術的なことで気づいたことをまとめておくと、
1)以前のNetmeeting(WhitePineなど)は全ての参加者の画像を画面上に表示していたが、今回のMicrosoftのNetmeeting2.0は自分以外は1人だけの表示となり、通信状態は大きく改善された。個人ユーザや、数人の参加者の場合、これでも十分と思われる。
2)Softwareの共有は、重要な機能で、この手の技術はまだ改良されていくと思われる。
以上、何か補足があれば、たたら君、斎藤君お願いします。
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