目的
ファイル・サーバーおよびキャッシュ・マネージャーをモニターします。
構文
afsmonitor [initcmd] [-config <configuration file>] [-frequency <poll frequency, in seconds>] [-output <storage file name>] [-detailed] [-debug <turn debugging output on to the named file>] [-fshosts <list of file servers to monitor>+] [-cmhosts <list of cache managers to monitor>+] [-buffers <number of buffer slots>] [-help] afsmonitor [i] [-co <configuration file>] [-fr <poll frequency, in seconds>] [-o <storage file name>] [-det] [-deb <turn debugging output on to the named file>] [-fs <list of file servers to monitor>+] [-cm <list of cache managers to monitor>+] [-b <number of buffer slots>] [-h]
構文
afsmonitor コマンドは、特定のファイル・サーバーとキャッシュ・マネージャーの操作についての統計を集めて表示するプログラムを初期化します。このコマンドを使うと、発行者は、単一のロケーションから、広い範囲のファイル・サーバーとキャッシュ・マネージャーの操作を、モニターすることができます。この場合、何台のマシンで実行されていても、ローカルと外部セルの両方でモニターすることができます。
ファイル・サーバーの場合、統計は 271 で、キャッシュ・マネージャーの場合は 570 です。これらは、AFS 管理の手引き の afsmonitor 統計についての付録にリストされています。デフォルトではこのコマンドは、 -fshosts 引き数で指定されたファイル・サーバー・マシンと、 -cmhosts 引き数で指定されたクライアント・マシンの関連統計をすべて表示します。重要な統計だけを表示するように制限を設けるには、 -config 引き数に指定する構成ファイルに、表示したい統計だけをリストします。さらに、構成ファイルは、以下のような目的で使用します。
構成ファイルの説明については、afsmonitor 構成ファイルの解説ページを参照してください。
注意
次のソフトウェアが、 afsmonitor プログラムを実行中のマシンにアクセスできるようになっている必要があります。
afsmonitor 画面は、いわゆるダム端末と端末をエミュレートするウィンドウ内操作システムの両方で、正常に形式化されます。モニター環境では、出力が最も良く表示されるように、反転表示およびカーソル・アドレス指定がサポートされていなければなりません。 TERM 環境変数を正しい端末タイプに設定するか、実際の端末タイプに類似した特性を持つ値に設定します。表示ウィンドウまたは表示端末は、少なくとも表示幅が 80 列で、表示行数が 12 行でなければなりません。
afsmonitor プログラムは、それ自身の独立した専用ウィンドウまたは端末のフォアグラウンドで実行されなければなりません。ウィンドウまたは端末は、afsmonitor が実行されている間は、他の活動に使用できません。 afsmonitor プログラムのインスタンスは、各インスタンスが独自の専用ウィンドウや端末で実行している限り、単一マシンでいくつでも実行することができます。追加したインスタンスを開始するのに 3 分かかることがあるので注意してください。
オプション
出力
afsmonitor プログラムは、3 つの画面にデータを表示します。
各画面の角にあるフィールドには、次の情報が表示されます。
afsmonitor 表示画面のナビゲート
注にあるように、それぞれの表示画面の左下角には、代替画面への移動に現在使用可能なコマンド名が表示されます。代替画面は、異なるタイプ、またはより多くの統計の表示、あるいは現行タイプのマシンです。コマンドを実行するには、小文字バージョンの名前の最初の文字を押します。コマンドによっては、次のリストにあるように、多少機能が異なる大文字バージョンがあります。
システム概説画面
[システム概説] 画面は、 afsmonitor プログラムの初期化時に自動的に表示されます。この画面には、現行ウィンドウに収まる数のファイル・サーバーとキャッシュ・マネージャー・プロセスの状況が表示されます。スクロールダウンすると、追加情報にアクセスすることができます。
この画面上の情報は、左側のファイル・サーバー情報と、右側のキャッシュ・マネージャー情報に分割されます。各グループの見出しには、次の 2 つの情報が報告されます。
その後に、モニターされているマシンのリストが続きます。マシンに出されているアラートがある場合、ホスト名の左の大括弧内に、アラートの数が表示されます。プロセスが最後のプローブへの応答に失敗すると、ホスト名の左の大括弧内に、PF (プローブ失敗) という文字が表示されます。
ファイル・サーバー画面
[ファイル・サーバー] 画面は、ファイル・サーバー統計の最新のプローブで収集された値を表示します。
画面上部の合計行 (標準プログラム・バージョンと画面タイトル・ブロックのすぐ下) は、モニターされたファイル・サーバーの数、アラート回数、およびアラートの影響を受けたマシンの数を指定します。
最初の列には、モニターされたファイル・サーバーを実行しているマシンのホスト名が常に表示されます。
ホスト名列の右には、表示画面またはウィンドウの現行幅に収まる数の統計の列が表示されます。各列には、10 文字分のスペースが必要です。統計の名前は、各列の一番上に表示されます。マシン上のファイル・サーバーが最新のプローブに応答しなかった場合、各列に、1 対のダッシュ (--) が表示されます。値が構成済みのしきい値を超えた場合、その値が反転表示で強調されます。値が長すぎて割り振られた列幅に収まらない場合、その値は、次の行の同じ列にあふれます。
キャッシュ・マネージャー画面
[キャッシュ・マネージャー] 画面は、キャッシュ・マネージャー統計の最新のプローブで収集された値を表示します。
画面上部の合計行 (標準プログラム・バージョンと画面タイトル・ブロックのすぐ下) は、モニターされたキャッシュ・マネージャーの数、アラート回数、およびアラートの影響を受けたマシンの数を指定します。
最初の列には、モニターされたキャッシュ・マネージャーを実行しているマシンのホスト名が常に表示されます。
ホスト名列の右には、表示画面またはウィンドウの現行幅に収まる数の統計の列が表示されます。各列には、10 文字分のスペースが必要です。統計の名前は、各列の一番上に表示されます。マシン上のキャッシュ・マネージャーが最新のプローブに応答しなかった場合、各列に、1 対のダッシュ (--) が表示されます。値が構成済みのしきい値を超えた場合、その値が反転表示で強調されます。値が長すぎて割り振られた列幅に収まらない場合、その値は、次の行の同じ列にあふれます。
出力ファイルへの書き込み
afsmonitor プログラムが集めるすべての統計の書き込み先ファイルを指定する、 -output 引き数を組み込みます。出力ファイルは、長期間に渡るパフォーマンスの追跡に役立ち、システムの動向を明らかにする後処理技法を管理者が適用できるようにします。 AFS 分散は、任意の後処理プログラムを組み込みません。
出力ファイルは ASCII 形式で、 [ファイル・サーバー] または [キャッシュ・マネージャー] 表示画面と同じ情報を記録します。ファイルの各行には、 afsmonitor プログラムが指示された統計を集める時刻を記録する、次のような形式が使用されます。この統計は、 host_name と呼ばれるマシンで実行しているキャッシュ・マネージャー (CM) またはファイル・サーバー (FS) から集められます。プローブが失敗すると、エラー・コード -1 が statistic フィールドに表示されます。
time host_name CM|FS statistic
管理者が、出力ファイルを自動解析プログラムまたはスクリプトに入力して処理するのではなく、普通に手作業で出力ファイルを検討する場合、 -detail フラグを指定しておけば、さらに読みやすい形式でデータを書式化することができます。
例
コマンド、画面表示、および構成ファイルの例については、 AFS 管理の手引き の afsmonitor プログラムに関するセクションを参照してください。
必要となる特権
なし。
関連情報