管理解説書

bos addkey

目的

新規のサーバー暗号化キーを /usr/afs/etc/KeyFile ファイルに追加します。

構文

bos addkey -server <machine name>  [-key <key>]
           -kvno <key version number>  [-cell <cell name>]
           [-noauth]  [-localauth]  [-help]
    
bos addk -s <machine name>  [-ke <key>]  -kv <key version number>
         [-ce <cell name>]  [-n]  [-l]  [-h]

構文

bos addkey コマンドは、指定された文字列からサーバー暗号化キーを構成し、-kvno 引き数で指定されたキー・バージョン番号をそれに割り当てて、-server 引き数に指定されたマシン上の /usr/afs/etc/KeyFile ファイルに追加します。必ず kas setpassword または kas setkey コマンドを使用して、同じキーを認証データベースの afs 項目に追加してください。

-key 引き数は使用しないでください。この引き数を使用すると、パスワードが画面に表示されます。この引き数を省略すると、BOS サーバーは文字列を要求しますが、入力した文字列は画面に表示されません。

   Input key:
   Retype input key:
   

BOS サーバーは、/usr/afs/etc/KeyFile ファイルにリストされているキー・バージョン番号の再利用を禁止しています。これにより、現行キーが新規のキーで上書きされるので、現行キーで指定されているチケットを持つユーザーは、サーバー・プロセスとの通信を妨げられることはありません。/usr/afs/etc/KeyFile ファイルのキー・バージョン番号を表示する場合には、bos listkeys コマンドを使用してください。

オプション

-server
/usr/afs/etc/KeyFile ファイルを変更するサーバー・マシンを指定します。 IP アドレスまたはホスト名 (完全修飾名または省略形) によってマシンを識別します。詳細については、bos コマンド・セットの概要の解説ページを参照してください。

米国版 AFS を実行し、更新サーバーを使って /usr/afs/etc ディレクトリーの内容を配布するセルでは、通常 -server 引き数の値としてシステム・コントロール・マシンだけを指定します。国際版 AFS を実行しているセルでは、各ファイル・サーバー・マシンに対しコマンドを繰り返し発行してください。詳細については、bos コマンド・セットの解説ページを参照してください。

-key
パスワードなどの文字列を指定します。BOS サーバーは DES 変換機能を呼び出し、暗号化キーに適した形式にコード化します。この引き数を省略すると、BOSサーバーは文字列の入力を要求します。

-kvno
新規キーのキー・バージョン番号を定義します。 0 (ゼロ) から 255 までの範囲の整数を指定してください。操作を簡単にするために、現在最も大きいキー・バージョン番号より 1 つ大きい番号を使用してください。キー・バージョン番号を表示する場合には、bos listkeys コマンドを使用してください。

-cell
コマンドを実行するセルを指定します。この引き数は、 -localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、bos の解説ページを参照してください。

-noauth
コマンドの発行側に非特権 ID anonymous を割り当てます。このフラグは -localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、bos の解説ページを参照してください。

-localauth
ローカルの /usr/afs/etc/KeyFile ファイルのキーを使用して、サーバー・チケットを構成します。 bos コマンド・インタープリターは、相互認証中に、このチケットを BOS サーバーに渡します。このフラグは、-cell 引き数または -noauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、bos の解説ページを参照してください。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

Input key および Retype input key プロンプトで入力された文字列が一致しない場合は、以下のメッセージが表示され、コマンドは新規キーを追加せずに終了します。

   「入力キーが一致しませんでした (Input key mismatch)」
   

次のコマンドは、キー・バージョン番号が 14 の新しいサーバー暗号化キーを、マシン fs1.abc.com (システム・コントロール・マシン) 上の KeyFile ファイルに追加しています。このコマンドでは推奨通り、-key 引き数が省略されているので、プロンプトが表示されます。このプロンプトでパスワードを入力します。

   % bos addkey -server fs1.abc.com -kvno 14
   Input key:
   Retype input key:
   

必要となる特権

コマンドの発行側は、-server 引き数で指定されたマシンの /usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされているか、または -localauth フラグが使用されている場合は、ローカル・スーパーユーザー root としてサーバー・マシンにログオンしている必要があります。

関連情報

KeyFile

UserList

bos

bos listkeys

bos removekey


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