管理解説書

kadb_check

目的

認証データベースの整合性を検査します。

構文

kadb_check -database <kadb_file>  [-uheader]  [-kheader]  [-entries]
           [-verbose]  [-rebuild <out_file>]  [-help]
   
kadb_check -d <kadb_file>  [-u]  [-k]  [-e]  [-v]  [-r <out_file>]  [-h]

構文

kadb_check コマンドは、保護データベースの整合性を検査し、エラーまたは破壊を検出した場合にはそれを報告します。問題がある場合には、データベースが修理されるまで、どんな kas コマンドも発行しないでください。

注意

認証サーバーが、このコマンドの実行中に認証データベースに対して変更を行った場合には、予測不能の結果が発生する可能性があります。 bos shutdown コマンドを使用して、ローカルの kaserver プロセスをシャットダウンしてから、このコマンドを発行するか、あるいは、 (名前が異なる) kaserver.DB0 ファイルの 2 番目のコピーを、コマンドを実行する認証データベースで作成します

オプション

-database
検査する認証データベース (kaserver.DB0 ファイルのコピー) を指定します。現行作業ディレクトリーがファイルの位置にない場合には、全パス名または現行作業ディレクトリーに相対するパス名を入力します。

-uheader
Ubik がデータベースのヘッダーに保守する情報を表示します。

-kheader
認証サーバーがデータベースのヘッダーに保守する情報を表示します。

-entries
データベース内のあらゆる項目を出力し、 kas examine コマンドが戻したものと同様の情報を提供します。

-verbose
データベース内の空いている (割り振られたが未使用の) 項目の数を含め、データベースについての追加情報を報告します。

-rebuild
コマンド・シェルで発行されている場合に、検査するデータベースの現在の状態を再作成する kas コマンドのリストを記録するファイルを指定します。部分的なパス名を指定すると、現行作業ディレクトリーとの相対位置で解釈されます。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

データベース内にエラーがある場合には、出力はいつでも標準エラー・ストリームでそのエラーを報告します。 -database または -help 以外のオプションが提供されている場合には、この参照ページの前述の オプション の節の各オプションで説明したように、標準出力ストリームに書き込まれた出力には、追加情報が含まれます。この出力の目的はデバッグであり、認証データベースの内部構造に詳しい人には意味のあるものです。

必要となる特権

コマンドの発行者は、ローカル・スーパーユーザー root としてログインする必要があります。

関連情報

kaserver.DB0 および kaserver.DBSYS1

bos shutdown

kas examine

kaserver


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