管理解説書

pts listowned

目的

ユーザーまたはグループに所有された保護データベース・グループを表示します。

構文

pts listowned -nameorid <user or group name or id>+  [-cell <cell name>]  
              [-noauth]  [-force]  [-help]
   
pts listo -na <user or group name or id>+  [-c <cell name>]  
          [-no]  [-f]  [-h]

構文

pts listowned コマンドは、 -nameorid 引き数に指定されたユーザーまたはグループが、所有するグループをリスト表示します。

孤立したグループ をリストする場合には、このグループは所有者自身が保護データベースから削除されているので、 -nameorid 引き数に、値 0 (ゼロ) を指定してください。所有者を既存のユーザーまたはグループに変更する場合は、 pts chown コマンドを使用してください。

オプション

-nameorid
所有されたグループのリストを表示する、ユーザーの名前または AFS UID、あるいはグループの名前または AFS GID を指定します。同じコマンド行に、ユーザーやグループに加えて、名前や ID も混在させることができます。負であることを示すために、グループの GID の前にはハイフンを付けてください。

0 (ゼロ) は、所有者が保護データベースに項目を持っていないグループの、グループ項目をリスト表示します。

-cell
コマンドを実行するセルを指定します。詳細については、pts の概要に関する解説ページを参照してください。

-noauth
発行者に、非特権 ID anonymous を割り当てます。詳細については、 pts の概要に関する解説ページを参照してください。

-force
このフラグを使用すると、エラーや他の問題が発生したときに、最初のエラーでコマンドの実行を停止するのではなく、可能な限り継続します。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

出力の最初の行では、所有権情報が要求されるユーザーまたはグループの名前と、 AFS UID または AFS GID が、次の形式で表示されます。

   Groups owned by name (id: ID) are:
   

グループのリストが次に続きます。リストには、ユーザーまたはグループが所有するか、ユーザーまたはグループが属するグループに所有されているグループは、表示されません。ユーザーまたはグループがどのグループも所有していない場合には、ヘッダー行だけが表示されます。

コマンドの発行者に所有権情報を表示する特権がない場合は、次のようなエラー・メッセージが表示されます。デフォルトでは、ユーザー項目の場合もグループ項目の場合も、 2 番目の privacy フラグはハイフンで、ユーザー (ユーザー項目の場合) および、 system:administrators グループのメンバー以外への、アクセス権を許可しません。

   pts: アクセス権が拒否されたので、
   名前 (id: ID) の所有者リストは取得できませんでした。
   

次の例では、ユーザー terry によって所有されているグループを表示し、グループ terry:friends が、グループを所有していないことを示しています。

   % pts listowned terry terry:friends
   Groups owned by terry (id: 1045) are:
     terry:friends
     terry:project1
     terry:project2
   Groups owned by terry:friends (id: -673) are:
   

必要となる特権

-nameorid 引き数に指定された、各ユーザーまたはグループの保護データベース項目の、 2 番目の privacy フラグの設定によって、必要な特権が異なります (フラグを表示するには、 pts examine コマンドを使用します)。

関連情報

pts

pts chown

pts examine

pts setfields


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