管理解説書

tokens

目的

発行側のトークンを表示します。

構文

tokens [-help]
   
tokens [-h]

構文

tokens コマンドは、発行者のローカル・マシンにキャッシュされている、すべてのトークン (チケット) を表示します。 AFS サーバー・プロセスでは、サーバーのローカル・セルで認証されていることを確認するために、そのクライアントはトークンを渡す必要があります。
注:このコマンドの tokens.krb バージョンは、クライアントの認証に、標準的な Kerberos を使用するサイト用のバージョンです。 tokens.krb コマンドこのコマンドは、tokens コマンドのすべての機能を提供します。また、KRBTKFILE 環境変数に指定されたファイルに格納された Kerberos チケットに関する情報も提供します。(/tmp/tktX ファイル。この場合、X はユーザーの PAG の番号です。)

オプション

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

出力には、ユーザーが認証されたセルのトークンが表示されます。出力では、次の項目が示されます。

このコマンドの Kerberos バージョン tokens.krb の出力において、Kerberos チケット獲得のチケットについて、チケットの所有者、チケットを発行する Kerberos チケット獲得サービス (krbtgt.ABC.COM)、およびチケットの有効期限などの情報を表示します。

出力の最後に、--End of list-- の文字列が表示されます。ユーザーが任意のセルで認証されていない場合でも、この行はすべて表示されます。

以下の例は、発行側が任意のセルで認証されていない場合の例です。

   % tokens
   Tokens held by the Cache Manager:
   
      --End of list--
   

次の例は、発行側が ABC Corporation のセルで認証されて、AFS UID 1000 を持っているときの出力例です。

   % tokens
   Tokens held by the Cache Manager:
   
   User's (AFS ID 1000) tokens for afs@abc.com [Expires Jan 2 10:00]
      --End of list--
   

以下の例は、発行側が ABC Corporation セル、State University セル、および XYZ Company セルで認証されている場合の出力例です。このユーザーは、3 つのセルで異なる AFS UID を持っています。最後のセルのトークンは、有効期限が切れています。

   % tokens
   Tokens held by the Cache Manager:
      
   User's (AFS ID 1000) tokens for afs@abc.com [Expires Jan 3 10:00]
   User's (AFS ID 4286) tokens for afs@stateu.edu [Expires Jan 3 1:34]
   User's (AFS ID 22) tokens for afs@xyz.com [>>Expired<]
      --End of list--
   

発行側が klog.krb コマンドを使用して ABC Corporation セルで認証後に、コマンドの tokens.krb バージョンを使用した出力例を以下に示します。

   % tokens.krb
   Tokens held by the Cache Manager:
      
   User's (AFS ID 1000) tokens for afs@abc.com [Expires Jan 31 00:09]
   User smiths tokens for krbtgt.ABC.COM@abc.com [Expires Jan 31 00:09]
      --End of list--
   

必要となる特権

なし。

関連情報

klog

unlog


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