管理解説書

volinfo

目的

1 つまたは複数のボリューム・ヘッダーおよびそれらを含む区画に関する詳細な統計を作成します。

構文

volinfo [-online]  [-vnode]  [-date]  [-inode] [-itime]  
        [-part  <AFS partition name (default current partition)>+]   
        [-volumeid <Volume id>+]  [-header]  [-sizeOnly]  [-fixheader]  
        [-saveinodes]  [-orphaned]  [-help]

構文

volinfo コマンドは、 1 つまたは複数のボリューム・ヘッダーおよびそれらを含む区画に関する詳細な統計を表示します。コマンドは、ファイル・サーバー・マシンで発行され、デフォルトで、マシン上のすべての AFS サーバー区画のすべてのボリュームについて出力を作成します。 1 つの区画だけのボリュームについて出力を表示するには、 -part 引き数を組み込みます。 1 つのボリュームだけの出力を表示するには、-volumeid 引き数を組み込みます。

オプション

-online
この引き数は使用できません。

-vnode
デフォルトの出力の他に、ラージ (ディレクトリー) v ノードおよびスモール (ファイル) v ノードをリストする、各ボリュームごとのテーブルを表示します。

-date
-vnode フラグと組み合わせる場合は、ラージ v ノードおよびスモール v ノード・テーブルの各 v ノード項目に ServerModTime フィールドを追加して、最新の修正時刻を報告します。

-inode
-vnode フラグと組み合わせる場合は、ラージ v ノードおよびスモール v ノード・テーブルの各 v ノード項目に inode フィールドを追加して、関連した i ノード番号を報告します。

-itime
-vnode フラグと組み合わせる場合は、ラージ v ノードおよびスモール v ノード・テーブルのそれぞれに、変更、修正、アクセス・タイム・スタンプを表示します。

-part
出力を作成する各ボリュームを含む区画を指定します。フォーマット /vicepxx を使用します。ここで、xx は、1 文字か 2 文字の小文字です。この引き数は、現行作業ディレクトリーが AFS サーバー区画のマウント位置である場合に省略できます。 AFS サーバー区画のマウント位置でない場合、このコマンドは、すべてのローカル AFS サーバー区画のあらゆるボリュームについて出力を作成します。

-volumeid
出力を作成する 1 つのボリュームの ID 番号を指定します。現行作業ディレクトリーが、このボリュームを含む AFS サーバー区画のマウント位置でない限り、この引き数と一緒に、-part 引き数を指定しなければなりません。

-header
デフォルトの出力の他に、各ボリュームのボリューム・ヘッダーに関する統計を表示します。

-sizeOnly
各ボリュームごとに単一行の出力を表示して、それに関連したさまざまな構造のサイズを報告します。デフォルト出力は抑制され、それを変更するフラグ (-vnode など) はいずれも無視されます。

-fixheader
できる限り、各ボリュームの損傷 i ノードを修復します。何らかの損傷がある場合、それらを修理するのに取るアクションを報告します。そうでない場合は、デフォルトの出力以外に出力は作成されません。

-saveinodes
各ボリュームの各 i ノードごとに、現行作業ディレクトリー内にファイルを作成します。各ファイルは TmpInode.vnode_number と呼ばれ、 i ノードの内容を含んでいます。デフォルト出力は抑制され、それを変更するフラグ (-vnode など) はいずれも無視されます。

-orphaned
各ボリュームごとにラージ v ノード・テーブルを表示します。ここには、オーファン v ノード (親のない v ノード) だけをリストします。表示するものがない場合、テーブルは空です (ヘッダーだけが表示されます)。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

デフォルトでは、このコマンドは、各ボリュームごとに複数行の統計を作成します。他のオプションを追加すると、この解説ページで前述の オプション 節で説明しているように、追加情報を作成または入れ替えます。出力は、デバッグを目的としていて、ボリューム・ヘッダーの内部構造を理解しているユーザーに分かりやすくなっています。

必要となる特権

コマンドの発行者は、ローカル・スーパーユーザー root としてログインする必要があります。

関連情報

vldb.DB0 および vldb.DBSYS1

volserver


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