管理解説書

volserver

目的

fs プロセスのボリューム・サーバー・コンポーネントを初期化します。

構文

volserver [-log]  [-p <number of processes>]  
          [-udpsize <size of socket buffer in bytes>]  
          [-enable_peer_stats]  [-enable_process_stats]  [-help]

このコマンドは、AFS コマンド・セットの構文規則に準拠していません。コマンド名およびすべてのオプション名は省略せずにすべて指定してください。

構文

volserver コマンドは、 fs プロセスのボリューム・サーバー・コンポーネントを初期化します。通常の構成では、バイナリー・ファイルはファイル・サーバー・マシンの /usr/afs/bin ディレクトリーにあります。

volserver コマンドは、通常はコマンド・シェル・プロンプトでは発行されず、ファイル・サーバー・マシンの /usr/afs/local/BosConfig ファイルに bos create コマンドと一緒に記述されます。コマンド・シェル・プロンプトで発行される場合は、発行者は、ローカル・スーパーユーザーのルート (root) としてデータベース・サーバー・マシンにログオンされていなければなりません。

ボリューム・サーバーは、アクティビティーのトレースを /usr/afs/logs/VolserLog に記録します。bos getlog コマンドを使用して、ファイルの内容を表示します。

ボリューム・サーバーは、vos コマンドを処理します。管理者はこのコマンドを使用して、ボリュームを磁気テープまたは他のメディアに保存する準備を行うほか、ボリュームの作成、削除、移動、および複製を行います。

デフォルトでは、VL サーバーは 9 つの負荷の低いプロセス (LWP) を実行します。数値を変更する場合には、-p 引き数を使用してください。

オプション

-log
vos コマンドを正常に初期化したすべてのユーザー名を /usr/afs/logs/VolserLog に記録します。また、ボリューム・サーバーは、 -f フラグを使用して vos release コマンドを発行した場合に削除されたファイルも記録します。

-p
実行する負荷が低いサーバー・プロセス (LWP) の番号を設定します。 4 から 16 までの整数を指定してください。デフォルトは、9 です。

-udpsize
UDP バッファーのサイズを設定します。デフォルト値は 64 KB です。正の整数を指定します。できればデフォルト値よりも大きくしてください。

-enable_peer_stats
Rx 統計集合を活動化し、それらを保管するためのメモリーを割り振ります。別のマシンの特定の UDP ポートとの接続ごとに、送信または受信された RPC の各タイプ (FetchFile、 GetStatus など) のレコードが別々に保持されています。レコードを表示したり、ほかの方法でレコードにアクセスするには、 Rx Monitoring API を使用します。

-enable_process_stats
Rx 統計集合を活動化し、それらを保管するためのメモリーを割り振ります。送信または受信された RPC の各タイプ (FetchFile、GetStatus など) ごとに、レコードが別々に保持され、別のマシンへのすべての接続が集計されます。レコードを表示したり、ほかの方法でレコードにアクセスするには、 Rx Monitoring API を使用します。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

以下の bos create コマンドは、 fs2.abc.com マシン上で volserver プロセスを作成します。

   % bos create -server fs2.abc.com -instance volserver -type simple   \
                 -cmd /usr/afs/bin/volserver 

必要となる特権

シェル・プロンプトでコマンドを発行するためには、発行者はファイルのサーバー・マシン上でローカル・スーパーユーザー root としてログインする必要があります。通常は、bos create コマンドを発行して、プロセスの作成および開始を行います。

関連情報

BosConfig

VolserLog

bos create

bos getlog

vos


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