目的
ボリューム・ロケーション・サーバーを初期化します。
構文
vlserver [-p <lwp processes>] [-nojumbo] [-enable_peer_stats] [-enable_process_stats] [-help]
このコマンドは、AFS コマンド・セットの構文規則に準拠していません。コマンド名およびすべてのオプション名は省略せずにすべて指定してください。
構文
vlserver コマンドは、各データベース・サーバー・マシン上で実行するボリューム・ロケーション (VL) サーバーを初期化します。通常の構成では、バイナリー・ファイルはファイル・サーバー・マシンの /usr/afs/bin ディレクトリーにあります。
vlserver コマンドは、通常はコマンド・シェル・プロンプトでは発行せず、ファイル・サーバー・マシンの /usr/afs/local/BosConfig ファイルに bos create コマンドと一緒に記述します。コマンド・シェル・プロンプトで発行される場合は、発行者は、ローカル・スーパーユーザーのルート (root) としてデータベース・サーバー・マシンにログオンされていなければなりません。
初期化する場合、ボリューム・ロケ ーション・データベース (VLDB) を構成する vldb.DB0 および vldb.DBSYS1 の 2 つのファイルがまだ存在していない場合は、VL サーバーはこれらのファイルを /usr/afs/db ディレクトリーに作成します。データベースを管理するには、 vos セットにあるコマンドを使用してください。
VL サーバーは、ボリューム・ロケーション・データベース (VLDB) にあるボリューム・ロケーションのレコードを保守します。アプリケーション・プログラムからのファイル要求を処理するときに、キャッシュ・マネージャーは、まず VL サーバーにアクセスし、ファイルのあるボリュームを格納しているファイル・サーバー・マシンの位置を調べます。次に、キャッシュ・マネージャーは、そのファイル・サーバー・マシン上で実行されているファイル・サーバー・プロセスからの要求を処理します。
VL サーバーは、/usr/afs/logs/VLLog ファイルの活動のトレースを記録します。 bos getlog コマンドを使用して、ファイルの内容を表示します。デフォルトでは、認証サーバーは、最小限のメッセージを記録します。ロギング量を増やす指示については、VLLog 解説ページを参照してください。
デフォルトでは、VL サーバーは 9 つの負荷の低いプロセス (LWP) を実行します。数値を変更する場合には、-p 引き数を使用してください。
オプション
例
以下の bos create コマンドは、6 つの負荷の低い処理を使用する fs2.abc.com マシン上で、vlserver プロセスを作成します。1 行にコマンドをタイプします。
% bos create -server fs2.abc.com -instance vlserver -type simple \ -cmd "/usr/afs/bin/vlserver -p 6"
必要となる特権
シェル・プロンプトでコマンドを発行するためには、発行者はファイルのサーバー・マシン上でローカル・スーパーユーザー root としてログインする必要があります。通常は、bos create コマンドを発行して、プロセスの作成および開始を行います。
関連情報