管理解説書

VLLog

目的

ボリューム・ロケーション・サーバーの操作を記録します。

構文

VLLog ファイルには、ローカル・マシンのボリューム・ロケーション (VL) サーバー (vlserver プロセス) の操作と、検出されたエラー状況が記録されます。

VL サーバーの開始時に VLLog ファイルが /usr/afs/logs ディレクトリーに存在しない場合は、このサーバー・プロセスはファイルを作成し、それに始動時メッセージを書き込みます。ファイルが存在する場合は、VL サーバーはそのファイル名を VLLog.old に変更し、既存の VLLog.old ファイルがある場合は、それを上書きします。

このファイルは、ASCII 形式です。/usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされている管理者は、このファイルの内容を表示する bos getlog コマンドを使用することができます。または、サーバー・マシンにログオンしてから、テキスト・エディターまたは UNIX の cat コマンドなどのファイル表示コマンドを使用してください。デフォルトでは、 VLLog ファイルのモード・ビットは、すべてのユーザーに対して、r (読み取り) 許可を与えます。

VL サーバーは完了した操作のみを記録するので、ファイルを調べるだけでは障害から回復できません。ログの内容はプロセス障害および他の問題の評価を管理するのに有効です。

VL サーバーは、メッセージを 3 段階の詳細レベルで記録します。デフォルトでは、基本的なメッセージしか記録しません。ログ記録を第 1 の詳細レベルに上げるには、ローカルのスーパーユーザー root としてデータベースにログオンする際に、次のコマンドを発行します。

   # kill -TSTP vlserver_pid
   

ここで、vlserver_pid は、vlserver プロセスのプロセス ID です。これは UNIX の標準の ps コマンドで報告される ID と同じです。ログ記録を第 2 および第 3 の詳細レベルに上げるには、このコマンドを繰り返し発行します。

ログ記録を使用不可にするには、次のコマンドを発行します。

 
   # kill -HUP vlserver_pid
   

ログの詳細レベルを下げるには、まず最初にログを完全に使用不可にし、次に必要なレベルになるまで kill -TSTP コマンドを発行します。

関連情報

UserList

bos getlog

vlserver


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