目的
バックアップ・データベースを保存コピーから復元します。
構文
backup restoredb [-portoffset <TC port offset>]
[-localauth] [-cell <cell name>] [-help]
backup res [-p <TC port offset>] [-l] [-c <cell name>] [-h]
構文
backup restoredb コマンドは、 backup savedb コマンドで磁気テープに書き込まれたバックアップ・データベースをバックアップ・サーバーのローカル・ディスクに復元します。
(指定されたポート・オフセットの /usr/afs/backup/CFG_device_name ファイルに FILE YES 命令がある場合、 backup restoredb コマンドは、磁気テープからではなく、テープ・コーディネーターの /usr/afs/backup/tapeconfig ファイルのポート・オフセットにリストされているバックアップ・データ・ファイルからデータを復元します。説明を分かりやすくするために、以下では磁気テープ装置の場合について説明しますが、バックアップ・データ・ファイルの取り扱いは磁気テープ装置の場合とほとんど同じです。)
このコマンドは、破壊されているか、損傷を受けているバックアップ・データベースを復元するために実行します。データベースの状況を判別する場合には、 backup dbverify コマンドを使用してください。前の backup savedb コマンドが -archive 引き数付きで発行されている場合には、データベースから削除されたレコードを復元することもできます。
このコマンドを実行すると、既存のバックアップ・データベースにあるボリューム・セット、テープ・コーディネーター、およびダンプ階層のレコードが、保存されているコピーの該当する情報で上書きされます。既存のダンプ・レコードは上書きされませんが、復元中のコピー・データは割り込まれます。既存のデータベース (バックアップ・サーバー・マシンのディスク上の) と復元されるコピーの両方に、同じダンプについてのレコードがある場合には、既存のデータベースにあるレコードが保存されます。
このコマンドを実行すると、デフォルトでは、テープ・コーディネーターは、ローカルの /usr/afs/backup/CFG_device_name ファイルの MOUNT 命令を呼び出して、最初に必要な磁気テープにアクセスします。MOUNT 命令がない場合には、磁気テープの挿入をバックアップ操作員に要求します。ただし、 CFG_device_name ファイルに AUTOQUERY NO 命令があるか、あるいは butc コマンドが -noautoquery フラグ付きで発行されている場合には、テープ・コーディネーターは、磁気テープがすでに装置に挿入されているとみなします。そうでない場合、あるいは間違った磁気テープが挿入されている場合には、テープ・コーディネーターは MOUNT 命令を呼び出すか、操作員にプロンプトを出します。また、復元操作で別の磁気テープが必要になった場合も、 MOUNT 命令を呼び出すか、バックアップ操作員にプロンプトを出します。この場合、操作員は、必要な磁気テープを挿入しなければなりません。
注意
データベースが破壊されている場合には、保存されているデータベースをその先頭に復元しないでください。この場合には、AFS 管理の手引き のバックアップ操作の実行に関する章の、破壊されたデータベースの修復の指示に従ってください。
オプション
例
次の例では、ポート・オフセット 0 のテープ・コーディネーターからバックアップ・データベースを復元しています。
% backup restoredb
必要となる特権
コマンドの発行者は、バックアップ・サーバーが実行されているすべてのマシン上の /usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされていなければなりません。また、-localauth フラグを使用する場合は、ローカル・スーパーユーザー root としてサーバー・マシンにログオンする必要があります。
関連情報
AFS 管理の手引き