管理解説書
目的
バックアップ・データベースの整合性を検査します。
構文
backup dbverify [-detail] [-localauth] [-cell <cell name>] [-help]
backup db [-d] [-l] [-c <cell name>] [-h]
構文
backup dbverify コマンドは、バックアップ・データベースの整合性を検査します。コマンド出力には、バックアップ・データベースが損傷を受けているかどうか (データが破壊されされているかどうか) が示されます。バックアップ・データベースが損傷を受けていなければ、引き続き使用することができます。損傷を受けている場合には、修正されるまでバックアップ操作を中断してください。
注意
このコマンドを実行している間は、このコマンドが完了するまで、ほかのバックアップ操作はバックアップ・データベースにアクセスできません。他のバックアップ操作が実行されている場合には、このコマンドを発行しないようにしてください。
backup savedb コマンドは、いくつかのタイプの破損を修復します。
オプション
- -detail
- 検出されたオーファン・ブロックの数、矛盾、およびデータベースのコピーを検査しているバックアップ・サーバーを実行中のサーバー・マシンの名前を報告します。
- -localauth
- ローカルの /usr/afs/etc/KeyFile ファイルのキーを使用して、サーバー・チケットを構成します。相互認証の間、
backup コマンド・インタープリターは、バックアップ・サーバー、ボリューム・サーバーおよび VL サーバーにこのチケットを提供します。このフラグは、-cell 引き数と一緒に使用してはなりません。詳細については、backup の解説ページを参照してください。
- -cell
- コマンドを実行するセルを指定します。この引き数は、
-localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、backup の解説ページを参照してください。
- -help
- このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。
出力
このコマンドは、次のいずれかのメッセージを表示します。
- データベースに問題はありません (Database OK)
- データベースは損傷を受けていません。使用可能です。
- データベースが損傷しています (Database not OK)
- データベースは損傷を受けています。
backup savedb コマンドを使用すると、バックアップ・コピーを作成してくれるので、多くのタイプの破損を修復することができます。詳細については、AFS 管理の手引き のバックアップ操作に関する章を参照してください。
-detail フラグによって、次のような追加情報が提供されます。
- 検出されたオーファン・ブロックの数。これらは、バックアップ・サーバーがデータベース内に事前割り振りをしたが、使用することができないメモリーの範囲です。オーファン・ブロックがあってもデータベースへのアクセスに影響は及ぼしませんが、むだなディスク・スペースが生じます。使用不能なスペースを解放する場合には、backup savedb コマンドでデータベースのダンプを磁気テープに生成し、
backup restoredb コマンドでデータベースを復元してください。
- テープ・コーディネーターの無効なホスト名などのデータベース内の矛盾。
- データベース・チェッカーに指定された、バックアップ・データベースを検査したデータベース・サーバー・マシンの名前。検証操作の詳細なトレースについては、指定されたマシンの /usr/afs/logs/BackupLog ファイルを参照してください。
bos getlog コマンドを使用すると、このファイルを表示することができます。
例
次のコマンドでは、バックアップ・データベースが損傷を受けていないことが分かります。
% backup dbverify
Database OK
次のコマンドでは、バックアップ・データベースに損傷はあるが、オーファン・ブロックまたは無効なテープ・コーディネーター項目はないことが分かります。また、マシン db1.abc.com で実行されているバックアップ・サーバーがデータベースのコピーを検査したことが分かります。
% backup dbverify -detail
Database OK
Orphan blocks 0
Database checker was db1.abc.com
必要となる特権
コマンドの発行者は、バックアップ・サーバーが実行されているすべてのマシン上の /usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされていなければなりません。また、-localauth フラグを使用する場合は、ローカル・スーパーユーザー root としてサーバー・マシンにログオンする必要があります。
関連情報
BackupLog
bos getlog
backup
backup restoredb
backup savedb
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