管理解説書
目的
BOS サーバーがプロセスを再始動した日付と時刻を設定します。
構文
bos setrestart -server <machine name> -time <time to restart server>
[-general] [-newbinary] [-cell <cell name>]
[-noauth] [-localauth] [-help]
bos setr -s <machine name> -t <time to restart server> [-g] [-ne]
[-c <cell name>] [-no] [-l] [-h]
構文
bos setrestart コマンドは、-server 引き数で指定されたサーバー・マシン上で実行されている BOS サーバーが 2 つのタイプの再起動を行う時刻を /usr/afs/local/BosConfig ファイルに記録します。
- 一般の再起動。デフォルトでは、週に一度、BOS サーバー・プロセスは再起動後に、BosConfigファイルで Run 状況フラグでマークされている AFS プロセスを再起動します (-bosserver フラグを付けて bos restartコマンドを発行しても結果は同じです)。デフォルトでは、毎週日曜日の午前 4 時 00 分が設定されています。
- バイナリー・ファイルの再起動。デフォルトでは、1 日に 1 度 BOS サーバーは、/usr/afs/bin ディレクトリーにあるバイナリー・ファイルのタイム・スタンプのうち、最後にプロセスを開始または再起動した時間よりも新しいタイム・スタンプを持つ現在実行中のプロセスを再起動します。デフォルトは、毎日午前 5 時 00 分です。
注意
一定の時間、プロセスの再起動を不可にすることができます。
fs プロセスは、潜在的に最も長時間停止する可能性があります。停止時間はファイル・サーバー・マシンに格納しているボリューム数によって異なります (ファイル・サーバーおよびボリューム・サーバーは、再起動時に各ボリュームに再度接続します。) デフォルトの設定は、使用量の低い時間帯に合わせて設計されているため、再起動の影響は最小限のユーザー数に抑えられています。
-time 引き数で指定された値が現在時刻の 1 時間以内の場合には、BOS サーバー は次に再起動できる時刻になるまで (バイナリー・ファイルの再起動は翌日、一般の再起動は次週 )、プロセスを再起動しません。
このコマンドでは、1 度に 1 つだけしか設定を変更できないため、両方の設定を変更するには、コマンドを 2 回発行しなければなりません。
オプション
- -server
- 新しい再起動時間を設定するサーバー・マシンを指定します。
IP アドレスまたはホスト名 (完全修飾名または省略形) によってマシンを識別します。詳細については、bos コマンド・セットの概要の解説ページを参照してください。
- -time
- 再起動時間を指定します。規格では、一般の再起動は、週間で定義され (曜日と時刻の両方を指定)、バイナリーの再起動は、日を基準として (時刻のみを指定) 定義されます。ただし、一般の再起動を毎日行ったり、バイナリー・ファイルの再起動を毎週行うように定義することもできます。
いずれのタイプの再起動設定にも、4 つの許容値があります。
- 文字列 never。BOS サーバーは、指定されたタイプの再始動を実行しません。
- 文字列 now。BOS サーバー は即時に再起動を実行します。その後は再実行しません。
- 時刻 (バイナリーの再起動時刻に対する規格どおりのタイプの値)。時間と分をコロンで区切って指定します (hh:MM)。これは、24 時間形式で指定することも、am または pm を付けて、1:00 から 12:59 までの値の指定することもできます。たとえば、14:30 と "2:30 pm" は、どちらも午後 2 時 30 分を表しています。このパラメーターにスペースがある場合は、パラメーターを二重引用符 (" ") で囲んでください。
- 曜日と時刻はスペースで区切り、二重引用符 (" ") で囲んでください。これが、一般再起動の規格どおりのタイプの値です。曜日は、最初の 3 文字をすべて小文字で入力してください (sunday は sun、thursday は thu のように入力します)。時刻は、時刻だけを指定した場合と同じ形式になります。
必要であれば、日付や時刻の定義に文字列 every または at を付けることができます。これらの語を付けることにより、意味は変わりませんが、
bos getrestart コマンドの出力が読みやすくなります。
- -general
- 一般の再起動時刻を設定します。
- -newbinary
- バイナリー・ファイルの再起動時刻を設定します。
- -cell
- コマンドを実行するセルを指定します。この引き数は、
-localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、bos の解説ページを参照してください。
- -noauth
- コマンドの発行側に非特権 ID anonymous を割り当てます。このフラグは -localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、bos の解説ページを参照してください。
- -localauth
- ローカルの /usr/afs/etc/KeyFile ファイルのキーを使用して、サーバー・チケットを構成します。
bos コマンド・インタープリターは、相互認証中に、このチケットを BOS サーバーに渡します。このフラグは、-cell 引き数または -noauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、bos の解説ページを参照してください。
- -help
- このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。
例
次のコマンドでは、マシン fs4.abc.com の再起動時刻を土曜日の午前 3 時 30 分に設定しています。
% bos setrestart -server fs4.abc.com -time "sat 3:30" -general
次のコマンドは、マシン fs6.abc.com のバイナリー・ファイルの再起動時刻を午後 11 時 45 分に設定しています。
% bos setrestart -server fs6.abc.com -time 23:45 -newbinary
必要となる特権
コマンドの発行側は、-server 引き数で指定されたマシンの /usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされているか、または -localauth フラグが使用されている場合は、ローカル・スーパーユーザー root としてサーバー・マシンにログオンしている必要があります。
関連情報
BosConfig
KeyFile
UserList
bos
bos getrestart
bos restart
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