管理解説書

fs setcachesize

目的

ディスク・キャッシュのサイズを設定します。

構文

fs setcachesize [-blocks <size in 1K byte blocks (0 => reset)>]  
                [-reset]  [-help]
    
fs setca  [-b <size in 1K byte blocks (0 => reset)>]  [-r]  [-h]
      
fs cachesize [-b <size in 1K byte blocks (0 => reset)>]  [-r]  [-h]
  
fs ca [-b <size in 1K byte blocks (0 => reset)>]  [-r]  [-h]  

構文

fs setcachesize コマンドは、ディスク・キャッシュを使用するマシン上で、キャッシュ・マネージャーがそのデータ・キャッシュに使用できるローカルのディスク・スペースのキロバイト・ブロックの数を変更します。このコマンドは、メモリー・キャッシュを使用するマシンでは操作できません。

キャッシュ・サイズをローカルの /usr/vice/etc/cacheinfo ファイルの第 3 フィールドで指定されているデフォルト値に戻すには、値 0-blocks 引き数に指定します。

マシンの最終リブート時に設定された値にキャッシュ・サイズを戻すには、-blocks 引き数の代わりに、-reset フラグを使用します。これは通常、-blocks 引き数が afsd コマンドに指定されて、cacheinfo 値を上書きしない限り、cacheinfo ファイルで指定されている量になります。

ディスク・キャッシュとメモリー・キャッシュの両方の、現在のキャッシュ・サイズおよびキャッシュの使用量を表示するには、 fs getcacheparms コマンドを使用します。

注意

このコマンドは、メモリー・キャッシュを使用するマシンでは操作できません。使用した場合、エラー・メッセージが表示されます。メモリー・キャ ッシュ・サイズを変更するには、cacheinfo ファイルを編集してリブートするか、リブートして afsd コマンドに -blocks 引き数を使用します。

ディスク・キャッシュを使用するマシンでは、キャッシュ・ディレクトリーに使用可能な実際のディスク・スペースの 85% から 90% を超えるキャッシュ・サイズを設定しないでください。キャッシュの実装そのものに、少量の区画のスペースが必要です。

オプション

-blocks
キャッシュ・マネージャーがキャッシュに充てるために使用可能なディスク・スペースの 1 KB ブロックの数を指定します。0 値を指定すると、キャッシュ・サイズは cacheinfo ファイルで指定されているデフォルトに設定されます。

-reset
マシンの最終リブート時に設定された値にキャッシュ・サイズを戻します。これは、-blocks 引き数が afsd コマンドで使用されていない限り、cacheinfo ファイルの値と一致します。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

次のコマンドは、ディスク・キャッシュのサイズを 25000 KB ブロックに設定します。

   % fs setcachesize -blocks 25000
   

次のコマンドは両方ともディスク・キャッシュのサイズを cacheinfo ファイルの値にリセットします。これは、-blocks 引き数が afsd コマンドで使用されていないことを前提としています。

   % fs setcachesize -blocks 0
   
   % fs setcachesize -reset
   

必要となる特権

コマンドの発行者は、ローカル・スーパーユーザー root としてログインする必要があります。

関連情報

cacheinfo

afsd

fs getcacheparms


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