管理解説書
目的
キャッシュ・マネージャーの構成パラメーターを定義します。
構文
cacheinfo ファイルには、キャッシュ・マネージャーの構成パラメーターが定義されています。キャッシュ・パラメーターは、初期化時にそのファイルを読み取ります。
このファイルの内容は、1 行の ASCII 形式のテキストが含まれており、/usr/vice/etc ディレクトリーに常駐しています。クライアント・マシンの最初の構成時に、テキスト・エディターを使用してこのファイルを作成してください。ファイルの形式は、次のとおりです。
mount_dir:cache_dir:cache_size
ここで、
- mount_dir
- キャッシュ・マネージャーが AFS ネーム・スペースをマウントしているローカル・キャッシュ・ディレクトリーの名前を指定します。これは、afsd プログラムを実行する前に存在する必要があります。通常この値は、/afs です。これ以外の値を使用すると、
/afs (基本的な名前を使用している、外部セルにあるファイルへのパス名のような) で始まるパス名の走査ができなくなります。
-mountdir 引き数を指定して afsd コマンドを発行すると、この値を上書きすることができます。
- cache_dir
- キャッシュとして使用するローカル・ディスク・ディレクトリーの名前を指定します。これは、afsd プログラムを実行する前に存在する必要があります。標準値は /usr/vice/cache ですが、さらに多くの使用可能なスペースがある区画であれば、そのディレクトリーを使用することができます。メモリー・キャッシュを構成するときに、キャッシュ・マネージャーは、このフィールドを無視しますが、値は常に必要です。
-cachedir 引き数を指定して
afsd コマンドを発行すると、この値を上書きすることができます。
- cache_size
- キャッシュ・サイズを1 KB ブロック単位で指定します。一般に、キャッシュを大きくするとパフォーマンスは向上しますが、ディスク・キャッシュは、キャッシュ区画で使用可能なスペースの 90 % (AIX の場合には 85%) を超えてはなりません。また、メモリー・キャッシュは、使用可能なマシン・メモリーの 25% 以上を使用してはなりません。
-blocks 引き数を指定して
afsd コマンドを発行すると、この値を上書きすることができます。ディスク・キャッシュを使用するマシンで、キャッシュ・サイズをリブートせずにリセットする場合には、fs setcachesize コマンドを使用してください。次のリブート時にディスクまたはメモリー・キャッシュの現行サイズを表示する場合には、fs getcacheparms コマンドを使用してください。
例
次の cacheinfo ファイルの例では、/afs に AFS ネーム・スペースをマウントし、/usr/vice/cache ディレクトリーにディスク・キャッシュを確立して、50,000 個の 1 キロバイト・ブロックのキャッシュ・サイズを定義しています。
/afs:/usr/vice/cache:50000
関連情報
afsd
fs getcacheparms
fs setcachesize
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