目的
fms コマンドの出力を記録します。
構文
fms.log ファイルには、fms コマンドが生成した出力が記録されます。この出力には、磁気テープ装置が接続している磁気テープ・コーディネーター・マシンの /usr/afs/backup/tapeconfig ファイルの磁気テープ装置項目に存在することができる次の 2 つの数字が含まれます。
このファイルに記録された数字を tapeconfig ファイルに転送する場合は、ダンプ操作中の磁気テープ・コーディネーターのパフォーマンスを向上させるために、それらの数字を tapeconfig ファイルの解説ページに指定されているように調整します。
fms.log ファイルが現行作業ディレクトリーに存在しない場合、fms コマンド・インタープリターはこのファイルを作成します。この場合は、ディレクトリーのモード・ビットは rwx (読み取り、書き込み、および実行) アクセス権をそのコマンドの発行者に許可しなければなりません。このファイルがすでに存在する場合、コマンド・インタープリターはそのファイルを上書きするので、ファイルのモード・ビットは、 fms コマンドの発行者に w アクセス権を許可しなければなりません。また、fms コマンドは、実行時に、類似の情報を標準出力ストリームに書き込みます。
このファイルは、ASCII 形式です。その内容を表示するには、クライアント・マシンにログオンしてから、テキスト・エディター、または UNIX の cat コマンドなどのファイル表示コマンドを使用してください。デフォルトでは、fms.log ファイルのモード・ビットは、そのファイルの所有者 (デフォルトではローカル・スーパーユーザー root) にのみ r アクセス権を許可します。
出力
ファイルの最初の数行には、fms コマンド・インタープリターのアクションの簡単な追跡情報があります。ここでは、磁気テープに書き込まれたブロック数などが示されます。最後の 2 行には、次の形式で磁気テープ容量およびファイル・マーク・サイズのバイト数が示されます。
Tape capacity is tape_size bytes File marks are filemark_size bytes
例
次の fms.log ファイルの例は、fms コマンドの実行中に使用された磁気テープに 2,136,604,672 バイトの容量があり、磁気テープ装置が 1,910,220 バイトのファイル・マークを書き込んでいることを示しています。
fms test started wrote 130408 blocks Tape capacity is 2136604672 bytes File marks are 1910220 bytes
関連情報