管理解説書

fs setclientaddrs

目的

ファイル・サーバーで登録するため、クライアント・インターフェースを設定します。

構文

fs setclientaddrs [-address <client network interfaces>+]  [-help]
   
fs setcl [-a <client network interfaces>+]  [-h]
   
fs sc [-a <client network interfaces>+]  [-h]

構文

fs setclientaddrs コマンドは、ローカルのキャッシュ・マネージャーが最初に接続を確立するとき、ファイル・サーバーに登録するインターフェースの IP アドレスを定義します。

ファイル・サーバーは、キャッシュ・マネージャーに対するリモート・プロシージャー・コール (RPC) を開始するときに (キャッシュ・マネージャーが送信した RPC に対する応答ではなく)、このアドレスを使用します。一般に、ファイル・サーバーは、コールバックを中断するときと、クライアント・マシンを PING して、キャッシュ・マネージャーがアクセス可能かどうか調べるときに、RPC を開始します。

このコマンドで指定されたインターフェースのリストによって、キャッシュ・マネージャーが、初期化時にカーネル・メモリーに構成し、記録するリストは置き換えられます。その時点で、ファイル /usr/vice/etc/NetInfo がクライアント・マシンのローカル・ディスクに存在する場合は、キャッシュ・マネージャーは、この内容をインターフェース・アドレスのリストの基礎として使用します。このファイルがないと、キャッシュ・マネージャーはオペレーティング・システムで構成されているネットワーク・インターフェースを代わりに使用します。さらにキャッシュ・マネージャーは、リストから /usr/vice/etc/NetRestrict ファイルに含まれているすべてのアドレスを削除します。これによって、カーネル・メモリーに最終リストが記録されます。(管理者は、NetInfo および NetRestrict ファイルを作成する必要があります。これらのファイルにデフォルトのバージョンはありません。)

このインターフェースとの RPC に障害が起こると、ファイル・サーバーは、リストを参照して、それ以外のすべてのインターフェースに RPC を同時に送信し、使用可能なインターフェースを調べます。最初に応答したインターフェースに、ファイル・サーバーは PING および RPC を送信し、コールバックを中断します。

キャッシュ・マネージャーが現在ファイル・サーバーに登録しているインターフェースをリストするには、fs getclientaddrs コマンドを使用します。

注意

このコマンドで指定されたリストは、クライアント・マシンをリブートするまでカーネル・メモリーに残ります。リブート後もリストを残すには、インターフェースをローカルの /usr/vice/etc/NetInfo ファイルにリストするか、マシンの AFS 初期化スクリプトに適切な fs setclientaddrs コマンドを配置します。

このコマンドで行った変更は、キャッシュ・マネージャーがすでに接続を確立したファイル・サーバーに自動的には伝わりません。このようなファイル・サーバーに改訂されたリストの使用を強制するには、各ファイル・サーバー・マシンをリブートするか、NetInfo ファイルを変更してクライアント・マシンをリブートします。

fs コマンドのインタープリターは、-address 引き数の値として指定された各アドレスが、クライアント・マシン上のオペレーティング・システムで実際に構成されているかどうか検査します。構成されていない場合、コマンドは失敗し、アドレスに Nonexistent interface とマークされたエラー・メッセージが表示されます。

オプション

-address
各 IP アドレスを小数点付き 10 進数形式で指定して、インターフェースのリストに配置します。ホスト名は受け入れられません。各アドレスは、1 つ以上のスペースで区切ります。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

メッセージ

   Adding interface
   

各新規インターフェースがキャッシュ・マネージャーのリストに追加されたかどうか確認します。アドレスは、ファイル・サーバー・ログ /usr/afs/logs/FileLog で使用されている表記と一致させるために、16 進形式で表示されます。

次の例では、キャッシュ・マネージャーがファイル・サーバーで登録する 2 つのインターフェースを設定します。

   % fs setclientaddrs 191.255.105.68 191.255.108.84
   Adding 0xbfff6944
   Adding 0xbfff6c54
   

必要となる特権

コマンドの発行者は、ローカル・スーパーユーザー root としてログインする必要があります。

関連情報

NetInfo (クライアント・バージョン)

NetRestrict (クライアント・バージョン)

fileserver

fs getclientaddrs


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