目的
サイトからボリュームを削除します。ただし、VLDB の変更はしません。
構文
vos zap -server <machine name> -partition <partition name> -id <volume ID> [-force] [-backup] [-cell <cell name>] [-noauth] [-localauth] [-verbose] [-help] vos z -s <machine name> -p <partition name> -i <volume ID> [-f] [-b] [-c <cell name>] [-n] [-l] [-v] [-h]
構文
vos zap コマンドは、指定された ボリューム ID を持つボリュームを、 -server および -partition 引き数で定義されているサイトから削除します。対応するボリューム・ロケーション・データベース (VLDB) の変更は行いません。ボリュームを削除した結果、VLDB のデータとの矛盾が生じると、警告メッセージが表示されます。
-force フラグを使用すると、"接続" できない場合 (オンラインでない場合) でも、ボリュームを削除することができます。これは、ボリュームがかなり損傷を受けていたり、サルベージ機能が異常終了すると、発生する可能性があります。このフラグを使用しないと、接続不能なボリュームを削除することはできません。「注意」セクションも参照してください。
指定された読み取り / 書き込みボリュームのバックアップ・バージョンを同時に削除するには、 -backup フラグを組み込みます。
注意
標準の方法でボリュームを削除する場合に、このコマンドを使用しないでください。サーバー上のボリュームと VLDB の同期が取れなくなる可能性があります。その場合には、vos remove コマンドを使用してください。
このコマンドは、ボリュームを削除することが重要であるのに、何らかの理由で (たとえば、ボリューム・ロケーション・サーバーが使用不能であるため)、 VLDB にアクセスできない状況で有効です。コマンドの発行側は、後で vos remove または vos delentry コマンドを発行して VLDB 項目を削除することができます。また、この項目は、vos syncserv および vos syncvldb コマンドが実行されたときに、自動的に削除されます。
間違って VLDB に定義された読み取り専用サイトを削除する場合には、実際にコピーがサイトに配布される前に、vos remsite コマンドを使用します。サイトのボリュームに影響を与えないように VLDB 項目全体を削除する場合には、vos delentry コマンドを使用してください。
ボリュームがオンラインの場合には、 -force フラグを使用しないでください。このフラグは、vos remove または vos zap コマンドでボリュームを削除しようとして失敗したか、あるいはボリュームに全く接続できない場合だけにしてください。 -force フラグを使用したら、ボリュームの VLDB 項目も削除されているかどうか確認してください (必要であれば、vos delentry コマンドを発行してください。)
-force フラグを追加すると、ボリューム・サーバーがボリュームの追跡用の区画のすべての i ノードを検査するので、コマンドが非常に長く (およそ同じ区画の salvage と同じくらい)なります。
オプション
例
次の例は、ボリューム ID が 536870988 のボリュームをファイル・サーバー・マシン fs6.abc.comの区画 /vicepf から削除し、VLDB には変更を加えません。
% vos zap -server fs6.abc.com -partition f -id 536870988
必要となる特権
コマンドの発行側は、-server 引き数に指定されたマシン、および各データベース・サーバー・マシン上の /usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされていなければなりません。-localauth フラグを使用する場合には、コマンドの発行側が、ローカル・スーパーユーザー root として、サーバー・マシンにログオンする必要があります。
関連情報