XFIG Users Manual

オブジェクトの属性

属性パネルには、 線の太さや色などの種々の描画パラメータを設定するためのボタン (属性ボタンと呼ぶ) が置かれています。 また、表示の拡大率やグリッドなどの設定のためのボタンも 属性パネルに置かれています。 それぞれの属性ボタンには、現在の設定が表示されています。

新しいオブジェクトの入力 に際しては、属性パネルでの設定が適用されます。 また、UPDATEEDIT を用いることにより、 既に入力されているオブジェクトの属性を変更することも可能です。

最初の3つのボタンはオブジェクトの属性を制御するものではありませんが、 便宜のためにここに置いてあります。

[ZOOM SCALE]
表示の拡大率

[GRID MODE] [POINT POSITION]
グリッド

属性ボタンには以下のものがあります。

[DEPTH]
オブジェクトの深さ

[PEN COLOR] [FILL COLOR] [FILL STYLE]
色とパターン

[LINE WIDTH] [LINE STYLE] [JOIN STYLE] [CAP STYLE]
線の太さや形状

[TEXT FONT]
[TEXT SIZE] [TEXT STEP] [TEXT JUSTIFICATION] [TEXT FLAGS]
TEXT オブジェクトのフォントやその他の属性

[ARROW MODE] [ARROW TYPE] [ARROW SIZE]
矢印

[BOX CURVE]
ARC-BOX オブジェクトの角の丸み

[ARC TYPE]
ARC オブジェクトの形状

[NUMBER OF POLYGON SIDES]
REGULAR POLYGON の角の数

[NUMBER OF COPIES] [NUMBER OF X COPIES] [NUMBER OF X COPIES]
生成するコピーの数

[ROTATION ANGLE] [TEXT/ELLIPSE ANGLE]
回転の角度

[ANGLE GEOMETRY]
線の角度の制限

[SMART-LINK MODE]
スマート・リンク

[VERTICAL ALIGN] [HORIZONTAL ALIGN]
オブジェクトの整列

[DIMENSION LINES]
寸法線

通常は、その時に選択されているモードにおいて意味を持つ 属性ボタンのみが実際に属性パネルに置かれます。 属性ボタンを一度に表示することができない場合には、 属性パネルにはスクロール・バーが付けられます。

属性ボタンの設定の変更は 属性ボタンをクリックすることによって行なえます。 それぞれのマウス・ボタンは次のような意味を持ちます。

UPDATE モードにおいては、 それぞれの属性ボタンの右上には UPDATE に際してその設定を適用するかどうかを指定するための 小さいトグル・ボタンが付けられ、 また属性パネルの左側には Update Control ボタンが置かれます。

[Update Control Buttons]


(ZOOM SCALE)
キャンバス上の表示の拡大率を設定します。 拡大率は、0.01倍から50倍までの範囲で設定することができます。 多くのシステムにおいては、 これを 1 に設定した場合の画面上の表示はおおむね原寸大となります。

zoom panel このボタンをマウスボタン1でクリックすると ポップアップ・パネルが開かれ、 拡大率をキーボードから入力することが可能となります。 このボタンをマウスボタン2、もしくはマウスボタン3でクリックすると、 拡大率が 1よりも大きい場合には拡大率は 1.5倍の比率で、 拡大率が1以下である場合には0.1刻みで、 また拡大率が 0.1以下である場合には0.01刻みで増加、もしくは減少します。

キャンバスの拡大は、拡大したい領域を キャンバス上で指定することによって行なうこともできます。 このためには、キャンバス上で、CONTROL キーを押した状態で マウスボタン1 (`zoom area') をクリックすることによって 拡大したい領域の1つの角を指定し、 次にその対角でマウスボタン1 (`final point') を押すことにより、 拡大したい領域を指定します。

xfig がホイール・マウス・サポートを有効としてコンパイルされている (Imakefile の WHEELMOUSE で) 場合には、 キャンバス上で SHIFT キーを押した状態でホイールを回転させると ポインタの周囲で表示を拡大/縮小し、 また CONTROL キーを押した状態でホイールを回転させると キャンバスを上下にスクロール (パン) します。

また、キャンバス上で、CONTROL キーを押した状態で マウスボタン3 (`unzoom') をクリックすることにより、 拡大率を1に戻すこともできます。

キャンバス上で領域を指定して拡大を行なう場合の拡大率を 整数に制限したい場合には、Zoom ポップアップ・パネルの Integer zoom ボタンを ON としておきます。

図がちょうどキャンバス一杯になるように拡大するためには、 Zoom ポップアップ・パネルの Fit to canvas ボタンをクリックします。 Integer zoomON となっている場合には、 拡大率が1未満とならない限り、 拡大率は図全体をキャンバス上に表示できる最大の整数の値に設定されます。

ズームも参照して下さい。

(DEPTH)
オブジェクトの ``深さ'' を設定します。

``深さ'' はオブジェクトが重なり合った場合に どちらのオブジェクトが隠されるかを規定するものであり、 より大きい ``深さ'' を持ったオブジェクトは より小さい ``深さ'' を持ったオブジェクトによって隠されるようになります。 ``深さ'' は 0 から 999 の範囲の整数となります。

同じ ``深さ'' を持ったオブジェクトが重なり合った場合には どちらのオブジェクトが隠されるかはわかりませんし、 画面での表示と印刷の結果とが異なったものとなる可能性もあります。

通常は全ての深さのオブジェクトがキャンバス上に表示されますが、 ユーザーはどの深さのオブジェクトを表示や編集の対象とするかを 制御することができます。 これについては Depth パネル を参照して下さい。

UPDATE による 複合オブジェクトの深さの更新に際しては、 それに含まれるオブジェクトの相対的な深さが維持したままで、 最も小さい深さを指定された値に設定します。 例えば、ある複合オブジェクトが深さ 3、8、及び 11 のオブジェクトを含んでおり、 この複合オブジェクトの深さが 2 に変更された場合には、 それに含まれるオブジェクトの深さはそれぞれ 2、7、及び 10 となります。

(GRID MODE)
キャンバス上に表示するグリッドの間隔を設定します。 これが None 以外に設定されている場合には、 設定された間隔のグリッドがキャンバス上に表示されます。

このグリッドの間隔は、 寸法の単位がインチとなっている場合には 1/8inch、1/4inch、1/2inch、及び 1inch の中から、 寸法の単位が cm となっている場合には 2mm、5mm、1cm、及び 2cm の中から選択することができます。

このグリッドは、オブジェクトの配置を制限する効果は持ちません。 オブジェクトの配置を制限したい場合には、 POINT POSITION を使用して下さい。

(POINT POSITION)
オブジェクトの配置を制御するグリッド (表示はされない) の間隔を設定します。 これが Any 以外に設定されている場合には、 オブジェクトは設定された間隔のグリッド上にのみ配置できるようになります。 これが Any に設定されている場合には、 オブジェクトは任意の位置に配置することができます。

このグリッドの間隔は、寸法の単位 がインチとなっている場合には 1/16inch、1/8inch、1/4inch、1/2inch、及び 1inch の中から、 寸法の単位が cm となっている場合には 1mm、2mm、5mm、1cm、及び 2cm の中から選択することができます。

これは、編集に際してどのオブジェクトが 「掴み上げられる」かも制限します。 オブジェクトがここで指定されたグリッド上にない場合には、 そのオブジェクトを掴み上げることはできません。

このグリッドは画面には表示されません。 目に見えるグリッドは、 GRID MODE によって設定することができます。

(ROTATION ANGLE)
ROTATE によってオブジェクトを回転させる角度を設定します。 このボタンをマウスボタン2、もしくはマウスボタン3でクリックすると、 角度が15度刻みで減少、もしくは増加します。 マウスボタン1でクリックすると、 角度を入力するためのポップアップ・パネルが開かれます。

TEXTELLIPSE の角度は、 TEXT/ELLIPSE ANGLE によって設定することもできます。

オブジェクト (例えば BOX など) によっては90度単位での回転のみが可能であることに注意して下さい。

(TEXT/ELLIPSE ANGLE)
TEXTELLIPSE の角度を設定します。 正の値は反時計方向 (右上がり) の回転を、 負の値は時計方向 (右下がり) の回転を示します。

このボタンをマウスボタン2、もしくはマウスボタン3でクリックすると、 角度が15度刻みで減少、もしくは増加します。 マウスボタン1でクリックすると、 角度を入力するためのポップアップ・パネルが開かれます。

すでに入力されているオブジェクトを回転させたい場合には、 ROTATE を用いることもできます。 ROTATION ANGLE も参照して下さい。

(NUMBER OF POLYGON SIDES)
REGULAR POLYGON 機能によって正多角形を生成する際に、何角形を生成するのかを設定します。

(NUMBER OF COPIES)
COPY & ROTATE (ROTATE を参照) によってオブジェクトの回転を行なう際に生成するコピーの数を設定します。

ARRAY PLACEMENT によって生成するコピーの数は、 NUMBER OF X COPIES、 及び NUMBER OF Y COPIES によって設定します。

(NUMBER OF X COPIES / NUMBER OF Y COPIES)
ARRAY PLACEMENT (COPY を参照) によってオブジェクトのコピーを行なう際に、 X 方向、及び Y 方向に生成するコピーの数を設定します。

COPY & ROTATE によって生成するコピーの数は、 NUMBER OF COPIES によって設定します。

(SMART-LINKS MODE)
このボタンはスマート・リンク機能を制御します。 スマート・リンク機能が有効となっている場合には、 端点が BOX などのオブジェクトの外周の上や 複合オブジェクト の内側にある線 (以後それらの線をリンクと呼ぶ) は、 そのオブジェクトの移動コピーに際して特別扱いされます。

OFF
スマート・リンク機能を解除します。 オブジェクトの移動やコピーに際しては、 そのオブジェクトのみが移動、もしくはコピーされます。
MOVE
オブジェクトの移動に際して、 リンクの端点は端点がリンクした状態を保つように オブジェクトとともに移動します。 オブジェクトのコピーに際しては、リンクもコピーされます。
SLIDE
オブジェクトの移動に際して、 リンクの最後の (オブジェクトに接している) セグメントは、 その角度を保つように平行移動します。 オブジェクトのコピーに際しては、リンクもコピーされます。

楕円 などに接した線は リンクとしては扱われません。 そのような線に対してスマート・リンク機能を有効としたい場合には、 その円などのオブジェクトを 複合オブジェクト にしてみて下さい。

(VERTICAL ALIGN)
ALIGN によって整列を行なう際の、 垂直方向の整列の方法を設定します。

[None] 垂直方向の整列は行ないません。
[Top] オブジェクトの上端を揃えます。
[Center] オブジェクトの中心を揃えます。
[Bottom] オブジェクトの下端を揃えます。
[Even Center] オブジェクトの中心の間隔が均等になるように整列します。
[Even Edge] オブジェクトのエッジの間隔が均等になるように整列します。
[Abut Edge] オブジェクトのエッジが接するように整列します。

(HORIZONTAL ALIGN)
ALIGN によって整列を行なう際の、 水平方向の整列の方法を設定します。

[None] 水平方向の整列は行ないません。
[Left] オブジェクトの左端を揃えます。
[Center] オブジェクトの中心を揃えます。
[Right] オブジェクトの右端を揃えます。
[Even Center] オブジェクトの中心の間隔が均等になるように整列します。
[Even Edge] オブジェクトのエッジの間隔が均等になるように整列します。
[Abut Edge] オブジェクトのエッジが接するように整列します。

(ANGLE GEOMETRY)
これは、 POLYLINEPOLYGON などによる オブジェクトの生成に際しての、線の角度に対する制限を設定します。 これは、MOVE POINT で 線の端点を移動する際の、線のセグメントの角度も制限します。

Unrestricted
線の角度を制限しません。 この設定では、どのような角度の線でも入力することができます。 これがデフォルトです。
LaTeX Line
線の角度を、LaTeX の picture 環境の line コマンドで扱えるもののみに制限します。 この設定では、傾斜が x / y (ただし、x、及び y は -6〜6 の範囲の整数) である線の入力のみが可能となります。
LaTeX Vector
線の角度を、LaTeX の picture 環境の vector コマンドで扱えるもののみに制限します。 この設定では、傾斜が x / y (ただし、x、及び y は -4〜4 の範囲の整数) である線の入力のみが可能となります。
Manhattan-Mountain
線の角度を水平、垂直、及び45度に制限します。
Manhattan
線の角度を水平、及び垂直に制限します。
Mountain
線の角度を45度に制限します。

(PEN COLOR)
オブジェクトの描画に用いる色を設定します。 色は、32個の標準の色から選択するか、 もしくは任意の色を合成して使用することができます。 これについては、 Colors パネル を参照して下さい。

このボタンをマウスボタン1でクリックすると、 Colors パネル が開かれます。

オブジェクトの内部の塗りつぶしの色は、 FILL COLOR、 及び FILL STYLE で設定します。 オブジェクトの外形を描画せずにその内部の塗りつぶしのみを行ないたい場合には、 LINE WIDTH を 0 に設定して下さい。

(FILL COLOR)
オブジェクトの内部の塗りつぶしの色を設定します。 PEN COLOR と同様、 32個の標準の色から選択するか、 もしくは任意の色を合成して使用することができます。 これについては、 Colors パネル を参照して下さい。

このボタンをマウスボタン1でクリックすると、 Colors パネル が開かれます。

オブジェクトの外形の色は、PEN COLOR で設定します。 FILL COLOR の設定は、FILL STYLENone 以外が選択されている場合に限って意味を持ちます。 塗りつぶしを行ないたくない場合には、 FILL STYLENone を選択して下さい。

(FILL STYLE)
塗りつぶしの濃さ、もしくは塗りつぶしのパターンを設定します。 塗りつぶしの色は、FILL COLOR で設定します。 ここで None を選択した場合には、オブジェクトの塗りつぶしは行なわれません。

このボタンをマウスボタン1でクリックすると、 次のようなポップアップ・パネルが開かれます。

[Fill Style Panel]

(LINE WIDTH)
オブジェクトの外形を描画する線の太さを設定します。 太さの単位はピクセル (約 1/80 インチ) です。

これを 0 に設定した場合にはオブジェクトの外形は描画されなくなります。 しかし、その場合でも FILL STYLE で 塗りつぶしが指定されていれば内部の塗りつぶしは行なわれます。

(LINE STYLE)
線の形状を、 実線、破線、点線、一点鎖線、二点鎖線、及び三点鎖線から選択します。 破線の長さや点の間隔を設定することも可能です。 それぞれの線分の端や点の形状は CAP STYLE の影響を受けます。

このボタンをマウスボタン1でクリックすると、 次のようなポップアップ・パネルが開かれます。

[Line Style Panel]

(JOIN STYLE)
POLYLINE オブジェクトや POLYGON オブジェクトなどにおける、 線分の結合部 (角) の形状を設定します。 この設定は、線が細い場合にはそれほど顕著な効果は生じません。

MITER
外側の線が交わるまで延長します。 ただし、線の角度が鋭角すぎる場合には、代わりに BEVEL が用いられます。 これがデフォルトです。
ROUNDED
結合部を中心とした、線幅と同じ直径の円弧で線が接合するようにします。
BEVEL
線を延長せずに接合し、線の接合部に残された三角形の領域を塗りつぶします。

[Join Style Panel]

線の末端の形状は CAP STYLE で設定します。

(CAP STYLE)
POLYLINE オブジェクト などにおける、線の末端の形状を設定します。 この設定は、線が細い場合にはそれほど顕著な効果は生じません。

BUTT
線の末端を端点よりも延長しません。 これがデフォルトです。
ROUND
線の末端を線の幅と同じ直径の円で終るようにします。
PROJECTING
形状は BUTT と同様ですが、線の幅の半分の長さだけ余計に延長されます。

[Cap Style Example]

この設定は、破線や点線などの 個々の線分や点の形状にも影響します。 線の結合部 (角) の形状は JOIN STYLE で設定します。

(ARROW MODE)
これは、POLYLINEOPEN ARC、あるいは OPEN SPLINE オブジェクトの入力に際して 線の端に矢印を付けるかどうかを選択します。

[None] 矢印を付けません。
[Forward] 線の終点に矢印を付けます。
[Both] 線の両端に矢印を付けます。
[Backward] 線の始点に矢印を付けます。

矢印の形状は ARROW TYPE によって、 またその大きさは ARROW SIZE によって 設定することができます。 すでに入力されているオブジェクトに矢印を付けたい場合 (あるいは矢印を削除したい場合) には、 ADD/DELETE ARROW を用いることもできます。

(ARROW TYPE)
矢印の形状を、以下のものの中から選択します。

[Arrow Types]

矢印の大きさは ARROW SIZE によって 設定することができます。

(ARROW SIZE)
矢印の大きさを設定します。

このボタンをマウスボタン1でクリックすると、 次のようなポップアップ・パネルが開かれます。

[Arrow Size] [Arrow Head]

Thickness は矢印の線の太さを、 Width は矢印の横幅を、 Height は矢印の長さを設定します。

これらの単位は LINE WIDTH の単位と同一です。 これは以前のバージョンの xfig (横幅と長さの単位が 1/1200インチだった) から変更されています。

Absolute Values ボックスがチェックされている場合には 左側の値が用いられ、 それらの値がそのまま矢印の大きさとなります。 Multiple of Line Width ボックスがチェックされている場合には 右側の値が用いられ、 線の太さにそれらの値を掛けたものが 矢印の大きさとなります。

(BOX CURVE)
ARC-BOX オブジェクトの 角の丸みの半径を設定します。 この単位は LINE WIDTH と同様です。

(ARC TYPE)
ARC オブジェクトの 形状を設定します。

OPEN ARC
円弧のみを描画します。
PIE-WEDGE
円弧に加えて、円弧の両端と円の中心とを結ぶ線を描画します。

(TEXT FONT)
TEXT オブジェクトの 描画に用いるフォントを設定します。 フォントの大きさは TEXT SIZE で設定します。

このボタンをマウスボタン1でクリックすると、 フォントの選択を行なうための Font パネル が開かれます。

(TEXT SIZE)
TEXT オブジェクトの フォントの大きさ (ポイント数) を設定します。 デフォルトは12ポイントです。 フォントの種類は TEXT FONT で設定します。

(TEXT STEP)
TEXT モードで 複数の行のテキストを入力する際の行の間隔を設定します。 行の間隔はフォントの高さ (TEXT SIZE とほぼ等しい) に この値を掛けた大きさとなります。

(TEXT JUSTIFICATION)
TEXT オブジェクトの 入力に際して、 指定した位置にテキストのどの部分を置くようにするかを設定します。

LEFT JUSTIFIED
指定した位置にテキストの左端を置く (テキストを左揃えにする) ようにします。 これがデフォルトです。
CENTERED
指定した位置にテキストの中心を置く (テキストをセンタリングする) ようにします。
RIGHT JUSTIFIED
指定した位置にテキストの右端を置く (テキストを右揃えにする) ようにします。

(TEXT FLAGS)
TEXT オブジェクトの HiddenRigid、及び Special フラグを設定します。 これらのフラグはやや特殊な状況において用いられるものであり、 デフォルトではすべて OFF となっています。

このボタンをマウスボタン2、もしくはマウスボタン3でクリックすると、 そのボタン上にどのフラグの状態を表示するかが切り替えられます。

このボタンをマウスボタン1でクリックすると、 次のようなポップアップ・パネルが開かれます。

[Text Flags]

Hidden フラグを ON とすると、 キャンバス上にはテキスト自身の代わりに 文字列 ``<<>>'' が表示されるようになります。 PrintExport に際しては、 そのテキストは通常通りに出力されます。 これは、テキストが LaTeX の長いコマンドを含んでいる場合などに 表示が見にくくなることを防ぐために使用することができます。

Rigid フラグを ON とすると、 そのテキストを含んだ 複合オブジェクトスケーリングされた場合でも、 そのテキストのフォントの大きさを変更しないようになります。

Special フラグを ON とすると、図の LaTeX フォーマットでの Export に際して、 テキストに含まれる特殊文字 (``\'' など) を特別扱いせず、 そのまま出力するようになります。 これはテキストに LaTeX のコマンドを含める際に使用することができます。 LaTeX のコマンドの使用は、 特に図の中に複雑な数式などを書きたい場合などに有用です。 Special フラグが OFF となっている場合には、 特殊文字はその文字を印刷することができるように 適切に変換した上で出力されます。

(Dimension Lines)
寸法線の属性を設定します。 これは、線の端の短い線、矢印、文字列を囲む枠、 そして線の実際の長さを示す文字列かユーザーが設定した文字列を 含むことができます。
[Dimension Lines]
その設定を変更すると、パネルの上部のイメージが その寸法線がどのように見えるであろうかを示します。


Colors パネル

Colors パネルはオブジェクトの外形の描画や 内部の塗りつぶしの色の設定を行なうためのものであり、 PEN COLOR ボタン、 もしくは FILL COLOR ボタンが クリックされたときに開かれます。

[Color Panel]

Edit Pen
このボタンが選択された状態となっているときには、 PEN COLOR、すなわち オブジェクトの外形を描画するための色の選択を行なうことができます。 このパネルが PEN COLOR ボタンの クリックによって開かれたときには、 このボタンが選択された状態となっています。

Edit Fill
このボタンが選択された状態となっているときには、 FILL COLOR、すなわち オブジェクトの内部の塗りつぶしを行なうための色の選択を行なうことができます。 このパネルが FILL COLOR ボタンの クリックによって開かれたときには、 このボタンが選択された状態となっています。

Standard Colors
ここには 32 個の標準の色が含まれており、 いずれかの色のボタンをクリックすることによって その色を選択することができます。 標準の色は、黒、黄、白、金色、5階調の青、4階調の緑、4階調のシアン、 4階調の赤、5階調のマゼンタ、4階調の茶色、及び4階調のピンクです。 これ以外の色は、User Defined Colors で定義することができます。

User Defined Colors
ここには、ユーザー定義カラーを定義したり、 その色を選択したりするための機能が含まれています。

Add Color
このボタンをクリックすると、 User Defined Colors の下のボックスに 新しいユーザー定義カラーが追加されます。 新しいユーザー定義カラーは Add Color がクリックされる前に選択されていた色に設定されますので、 その色を元にして新しい色を定義することができます。

Lookup Color
このボタンも新しいユーザー定義カラーを追加するためのものですが、 これを用いると画面上の任意の色を取り込むことができます。 Lookup Color ボタンをクリックした後に 画面上の任意の位置でクリックすると、 その位置に表示されていた色が新しいユーザー定義カラーに設定されます。

Delete
このボタンはユーザー定義カラーを削除するためのものであり、 いずれかのユーザー定義カラーを選択した状態でこのボタンをクリックすると、 その色が削除されます。 ただし、そのユーザー定義カラーが使用されている場合には、 その色を削除することはできません。

UnDelete
このボタンをクリックすると、Delete ボタンによる ユーザー定義カラーの削除 (最後に行なわれたもの) が取り消されます。

Delete Unused
このボタンをクリックすると、 使用されていないユーザー定義カラーが全て削除されます。 実際に使用されている色の数は User Defined Colors のタイトルの隣に表示されています。 また、使用されている色の枠は緑で表示され、 使用されていない色の枠は黒で表示されます。 選択されている色の枠は赤となります。

RGB and HSV Slider
ユーザー定義カラーの色の変更は、 RGB (赤、緑、青)、もしくは HSV (色相、彩度、明度) の スライダを用いて行なうことができます。 あるいは Edit Pen、もしくは Edit Fill の下のフィールドに 赤、緑、及び青の量 (それぞれの値は 00〜FF の範囲) を示す16進数を 直接タイプすることもできます。

赤、緑、及び青のスライダの上のボタンの 2つ、もしくは3つを選択した状態とすると、 それらのスライダは ``ロック'' され、 Lock スライダを動かすことによって同時に動かせるようになります。


Font パネル

Font パネルは テキストの描画に用いるフォントの選択を行なうためのものであり、 TEXT FONT ボタンが クリックされたときに開かれます。 ここで選択することができるのはフォントの種類のみであり、 フォントの大きさは TEXT SIZE で設定する必要があります。

Font パネルには、PostScript フォントの選択のためのものと、 LaTeX フォントの選択のためのものとがあります。

[Font Panel - PostScript]

[Font Panel - LaTeX]

いずれかのフォントのボタン (ボタンのラベルはそのフォントで表示してある) をクリックすると、 そのフォントが選択されます。 Use LaTeX Fonts ボタンをクリックすると パネルが LaTeX のフォントの選択のためのものに、 Use PostScript Fonts ボタンをクリックすると パネルが PostScript フォントの選択のためのものに切り替えられます。

PostScript フォントの選択のためのパネルに含まれているすべてのフォントが、 すべての PostScript プリンタで使用可能であるとは限りません。 また、画面への表示に際して、 指定したものと異なったフォントが用いられることもあります。 しかし、少なくとも Times-RomanTimes-ItalicTimes-BoldTimes-BoldItalicCourierCourier-ObliqueCourier-BoldCourier-BoldObliqueHelveticaHelvetica-ObliqueHelvetica-Bold、及び Helvetica-BoldOblique については、ほとんどすべての環境で使用可能であるものと思われます。

[I18N] 国際化 xfig では、 日本語環境においては ``Times-Roman'' と ``Times-Bold'' が

Times-Roman + Mincho and Times-Bold + Gothic
に、韓国語環境においては
Times-Roman + Mincho and Times-Bold + Gothic
に置き換えられ、これらのフォントを選択した場合には テキストに日本語や韓国語を含めることが可能となります。 これについては 国際化 を参照して下さい。


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