XFIG Users Manual

スクロール、ズーム、ルーラ、及び単位


キャンバスのスクロール

ルーラー (目盛)

[Ruler]

ルーラーはキャンバスの上、及び右 (描画モード・パネルが右側にある場合には左) に置かれており、 UNIT ボックス で設定されている単位 (inch、もしくは cm) での目盛が付けられています。 通常、この上にはカーソルの位置を示す三角形のマーカーも表示されます。 ルーラーは、キャンバスの内容のスクロールなどのために用いることもできます。

キャンバスをスクロールするには、 ルーラーの上でマウスボタン2 (`Drag') を押し、 そのまま左右、もしくは上下にカーソルを移動させます。 カーソルの動きに応じてルーラーが移動し、 マウスボタンを離すとキャンバスの内容が移動させられます。 この操作を SHIFT キーを押した状態で行なうと、 カーソルを移動させた距離の5倍の距離のスクロールが行なわれます。

ルーラーをマウスボタン1 (`Pan Left'、もしくは `Pan Up')、 もしくはマウスボタン3 (`Pan Right'、もしくは `Pan Down') でクリックすると、 キャンバスの内容が指定された方向に 1/2 inch (単位として cm が選択されている場合には 1cm) づつスクロールします。 それらの操作を SHIFT キーを押した状態で行なうと、 スクロールの量が5倍になります。

New xfigホイール・マウス・サポート を有効としてコンパイルされており、かつホイール・マウスを使っているならば、 キャンバス上でホイールを回すことによってもキャンバスを上下にスクロールさせられます。

キー操作によるスクロール

キャンバスのスクロールは、 マウス・カーソルがキャンバス上にある時に 左、右、上、及び下の矢印キーを押すことによって行なうこともできます。 これらの操作を SHIFT キーを押した状態で行なうと、 スクロールの量が5倍になります。

これは、ルーラーをマウスボタン1、 もしくは3でクリックすることによって行なうこともできます。

原点への移動

UNIT ボックス を マウスボタン1 (`Pan to Origin') でクリックするか、 あるいは Control キーを押した状態で キャンバスの上でマウスボタン2 (`Pan to Origin') をクリックすると、 キャンバスは原点に戻ります。 View メニュー から Pan to origin を選択しても、同じ効果が得られます。

負の座標

デフォルトでは、負の座標までスクロールできるようになっています。

これは、 -dont_allow_neg_coords オプションallow_neg_coords リソース、 あるいは Global Settings パネル の設定で禁止することができます。


ズーム

キャンバスの拡大/縮小は、属性パネルZoom Scale で 拡大率を設定することによって行なうことができます。 ここでは、拡大や縮小を素早く行なうためのいくつかの近道を説明します。

キャンバスに合わせたズーム

拡大 (Zoom in)

縮小 (Zoom out)

ズームの解除 (Unzoom)


単位

UNIT ボックス

[Unit Box]

UNIT ボックスは 縦と横のルーラー (目盛) の交点にあるボックスです。 ここには、ルーラーの単位 (in、もしくは cm)、 及び描画のスケール (例えば 1cm=3km) が表示されています。

寸法の単位の設定

UNIT ボックスをマウスボタン3 (`Set Units/Scale')でクリックするか、 Edit メニュー から Set unit... を選択すると、 単位の設定のためのポップアップ・パネルが開かれます。

[Unit Panel]

Ruler units
ルーラーの目盛に用いる単位を、 Imperial (fraction)Imperial (decimal)、 もしくは Metric (cm) のいずれかに設定します。 Imperial (fraction) が選択されている場合、 長さは ``3-5/8 in'' や ``3 ft 7-1/2 in'' のように分数で表示されます。 他のものが選択されている場合には、 ``3.3242 cm'' のように小数の値が表示されます。

Figure units
オブジェクトの入力や編集に際しての寸法の表示に用いる単位を、 Ruler units、及び User defined から選択します。 ここで User defined を選択した場合には、 Unit Name で設定された文字列が寸法の単位として表示されるようになります。

Unit name
単位の名称を設定します。 これは、Figure unitsUser defined が 選択されている場合に限って有効となります。

Figure scale
オブジェクトの入力や編集に際して寸法を表示する際に用いる倍率を、 Unity、及び User defined から選択します。 ここで User defined を選択した場合には、 寸法の表示に際して Scale factor で設定された倍率が掛けられます。

Scale factor
寸法の表示に際して掛けるべき倍率を設定します。 これは、Figure scaleUser defined が 選択されている場合に限って有効となります。

上のパネルの例では、Ruler unitsImperial (fraction)Figure unitsUser definedUnit name は ``ft'' (feet)、 Figure scaleUser definedScale factor は 2.0 であるので、 描画に際しては 1 inch は 2 ft と、 1-7/16 inch は 2 ft 10-1/2 in と報告されます。

これらの初期値は、コマンド行オプションリソースによって指定することができます。


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