管理解説書
目的
対話モードで保留状態および実行状態の操作をリストします。
構文
jobs [-help]
j [-h]
構文
(backup) jobs コマンドは、現行の対話式セッションで実行または保留されている backup 操作のジョブ ID 番号と状況をリストします。
このコマンドは、対話モード以外では発行できません。
-localauth フラグと -cell 引き数の両方を付けて backup (interactive) が発行されている場合、これらの設定値は、このコマンドにも適用されます。
出力に表示された操作を終了する場合には、このコマンド出力を参照して、取り消したいジョブの ID 番号を (backup) kill コマンドに指定して発行してください。
特定の操作ではなく、テープ・コーディネーターの状況を検査する場合には、
backup status コマンドを使用してください。
オプション
- -help
- このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。
出力
この出力には、現行の対話式セッションで backup コマンド・インタープリターが使用しているトークンの有効期限が、次の形式で表示されます。
date time: TOKEN EXPIRATION
ダンプ操作がスケジュールされている場合、その実行日時が、
date time を過ぎていると、この行の下に現在のトークンが使用不能であることが示されます (次の段落を参照のこと)。
対話モードに入るときに、
backup コマンドが -localauth フラグ付きで発行されている場合には、次のような行が表示されます。
: TOKEN NEVER EXPIRES
ダンプ操作がスケジュールされている場合、その項目は次の形式で表示されます。
Job job_ID: timestamp: dump volume_set dump_level
ここで、
- job_ID
- バックアップ・システムが割り当てたジョブ ID 番号
- timestamp
- ダンプ操作が開始した日時。
月 / 日/年時:分 (24 時間形式) の形式で表示されます。
- volume_set
- ダンプするボリューム・セット
- dump_level
- ダンプ操作を実行するダンプ・レベル
その他のタイプの保留中または実行中の操作を示す行は、次の形式で表示されます。
Job job_ID: operation status
ここで、
- job_ID
- バックアップ・システムが割り当てたジョブ ID 番号
- operation
- 次のような指定されたコマンドで開始する、テープ・コーディネーターが実行中の操作を識別します。
- Dump (dump name)
- backup dump コマンドで開始します。
dump name は、次の形式をしています。
volume_set_name.dump_level_name
- Restore
- backup diskrestore、
backup volrestore、または backup volsetrestore コマンドで開始します。
- Labeltape (tape_label)
- backup labeltape コマンドで開始します。
tape_label は、
backup labeltape コマンドの -name または -pname 引き数に指定された名前です。
- Scantape
- backup scantape コマンドで開始します。
- SaveDb
- backup savedb コマンドで開始します。
- RestoreDb
- backup restoredb コマンドで開始します。
- status
- ジョブの現在の状況を示します。次のいずれかのメッセージが表示されます。ジョブが保留中か、あるいは終了している場合には、メッセージは表示されません。
- number Kbytes, volume volume_name
- ダンプ操作が実行中の場合に表示されます。テープまたはバックアップ・データ・ファイルにコピーされた KB 数と現在ダンプされているボリュームが表示されます。
- number Kbytes, restore.volume
- 復元操作が実行中の場合に表示されます。磁気テープまたはバックアップ・データ・ファイルから AFS にコピーされた KB 数が表示されます。
- [abort requested]
- (backup) kill コマンドが発行されましたが、テープ・コーディネーターが終了信号を受信していません。
- [abort sent]
- (backup) kill コマンドによって、操作が取り消されました。バックアップ・システムが一度操作を待ち行列から除去したり、実行を停止すると、その操作は、今後、コマンドからの出力には表示されなくなります。
- [butc contact lost]
- backup コマンド・インタープリターがテープ・コーディネーターに接続できません。このメッセージが表示された場合、操作を処理しているテープ・コーディネーターが、操作の実行中に終了したか、失敗した可能性があります。また、テープ・コーディネーターへの接続がタイムアウトになった可能性もあります。
- [done]
- テープ・コーディネーターは操作を完了しています。
- [drive wait]
- この操作は、指定された磁気テープ装置が解放されるのを待っています。
- [operator wait]
- テープ・コーディネーターは、バックアップ操作員がドライブに磁気テープを挿入するのを待っています。
例
次の例は、(おそらくはそれぞれ異なるテープ・コーディネーターで) 2 つの復元操作と 1 つのダンプ操作を実行中で、
backup コマンド・インタープリターのトークンの有効期限が 1999 年 4 月 22 日 午前 10 時 45 分 に切れることを示しています。
backup> jobs
Job 1: Restore, 1306 Kbytes, restore.volume
Job 2: Dump (user.sunday1), 34 Kbytes, volume user.pat.backup
Job 3: Restore, 2498 Kbytes, restore.volume
04/22/1999 10:45: TOKEN EXPIRATION
必要となる特権
なし。ただし、操作を待ち行列に入れるには特権が必要です。また、このコマンドは、ジョブが待ち行列に入っている対話式セッション内でしか発行できません。
関連情報
backup
backup interactive
backup kill
backup quit
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