管理解説書

backup kill

目的

保留状態または実行中の操作を終了します。

構文

kill -id <job ID or dump set name>  [-help]
  
k -i <job ID or dump set name>  [-h]

構文

(backup) kill コマンドは、現在の対話式セッションで保留状態のバックアップ・システム操作を待ち行列から削除したり、実行中の操作を停止します。このコマンドは、対話モード以外では使用できません。 -localauth フラグと -cell 引き数の両方を付けて backup (interactive) が発行されている場合、これらの設定値は、このコマンドにも適用されます。

ダンプ操作を終了する場合には、ダンプ名 (volume_set_name.dump_level_name) またはジョブ ID 番号を指定してください。この番号は、(backup) jobs コマンドの出力に表示されます。他のタイプの操作を終了する場合には、ジョブ ID 番号を指定してください。

操作のタイプや現在の状況によって、操作終了後の結果が異なります。

注意

復元操作には (backup) kill コマンドを使用しないようにしてください。バックアップ・システムが既存のボリュームを上書きしているときに、終了信号によって復元操作が中断すると、ボリューム全体が消失する可能性があります。 (つまり、復元前に存在していたボリュームの内容と、終了信号を受信する前に復元されていたデータの両方が消失する可能性があります。) 復元中のデータは磁気テープに存在しますが、永続的に消失したデータもあります。

オプション

-id
終了するバックアップ操作を指定します。次のいずれかのタイプの値を指定します。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

次のコマンドは、ジョブ ID 5 の操作を終了しています。

   backup> kill 5
   

次のコマンドは、 user.sunday1 というダンプ操作を終了しています。

   backup> kill user.sunday1
   

必要となる特権

発行者には、操作の取り消しを開始できる特権が必要です。このコマンドは、操作が開始された対話式セッションでのみ発行可能なので、特権が必要になります。

関連情報

backup

backup interactive

backup jobs


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