管理解説書

bos install

目的

バイナリー・ファイルの新規バージョンをインストールします。

構文

bos install -server <machine name>  -file <files to install>+
            [-dir <destination dir>]  [-cell <cell name>]
            [-noauth]  [-localauth]  [-help]
    
bos i -s <machine name>  -f <files to install>+
      [-d <destination dir>]  [-c <cell name>]  [-n]  [-l]  [-h]

構文

bos install コマンドは、-file 引き数で指定されたバイナリー・ファイルを、-server 引き数で指定されたサーバー・マシンのローカル・ディスクにコピーします。コピー先のマシンは、通常、その CPU またはオペレーティング・システムのタイプに適したバイナリー配布マシンです。 -dir 引き数に代替ディレクトリーが指定されない限り、コピー先のディレクトリーは /usr/afs/bin になります。ソース・ファイルの UNIX の モード・ビットは、転送中に保持されています。

コピー先のディレクトリーに同じ名前のファイルがある場合、BOS サーバーは .BAK 拡張子を自動的に追加して、そのファイルを保存します。現在の .BAK バージョンが作成後少なくとも 7 日を経過していると、現在の .OLD バージョンと置換されます。現在の .OLD バージョンがなければ、現在の .BAK バージョンが自動的に .OLD バージョンになります。ファイルの現行バージョンのタイム・スタンプを表示する場合には、bos getdate コマンドを使用してください。

新規バイナリー・ファイルをすぐに使用する場合には、bos restart コマンドを発行してください。そうでないと、BOS サーバーは、 /usr/afs/local/BosConfig ファイルに定義された時刻にプロセスを即時に再起動します。時刻を表示する場合には bos getrestart コマンドを、時刻を設定する場合には bos setrestart コマンドをそれぞれ使用してください。

オプション

-server
新規バイナリー・ファイルをインストールするバイナリー配布マシンを指定します。 IP アドレスまたはホスト名 (完全修飾名または省略形) によってマシンを識別します。詳細については、bos コマンド・セットの概要の解説ページを参照してください。

マシンがバイナリー配布マシンではなく、upclientbin プロセスを実行している場合には、次に upclientbin プロセスが対応するファイルを配布マシンから取り出すときに、ファイルが上書きされます (デフォルトでは 5 分以内)。

-file
あて先ディレクトリーにコピーするバイナリー・ファイルを完全パス名で指定します。コピー元のディレクトリーは、ローカル・ディスク上にある場合も、AFS にある場合もあります。AFS にある場合には、bos install コマンドの発行側が必要な AFS アクセス権を許可され、ローカル・マシンでキャッシュ・マネージャーが実行されていなければなりません。 BOS サーバー が .BAK および .OLD バージョンを作成するには、パス名 (ファイル名) の最後の要素が、コピー先のディレクトリーのファイル名と一致していなければなりません。バイナリー・ファイルの標準名は、bos create コマン ドの解説ページにリストされています。

-dir
バイナリー・ファイルをインストールするローカル・ディスク・ディレクトリーを完全なパス名で指定します。この引き数は、あて先ディレクトリーが /usr/afs/bin でない場合にのみ使用します。

-cell
コマンドを実行するセルを指定します。この引き数は、 -localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、bos の解説ページを参照してください。

-noauth
コマンドの発行側に非特権 ID anonymous を割り当てます。このフラグは -localauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、bos の解説ページを参照してください。

-localauth
ローカルの /usr/afs/etc/KeyFile ファイルのキーを使用して、サーバー・チケットを構成します。 bos コマンド・インタープリターは、相互認証中に、このチケットを BOS サーバーに渡します。このフラグは、-cell 引き数または -noauth フラグと一緒に使用してはなりません。詳細については、bos の解説ページを参照してください。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

次のコマンドは、ファイル /afs/abc.com/rs_aix42/usr/afs/bin/vlserver をマシン fs3.abc.com 上のファイル /usr/afs/bin/vlserver にコピーしています。このマシンは、abc.com セルで AIX 4.2 を実行しているサーバー・マシンのバイナリー配布マシンです。 /usr/afs/bin/vlserver ファイルの現行バージョンが、/usr/afs/bin/vlserver.BAK に移動します。

   % bos install -server fs3.abc.com    \
                 -file /afs/abc.com/rs_aix42/usr/afs/bin/vlserver
   

必要となる特権

コマンドの発行側は、-server 引き数で指定されたマシンの /usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされているか、または -localauth フラグが使用されている場合は、ローカル・スーパーユーザー root としてサーバー・マシンにログオンしている必要があります。

関連情報

BosConfig

KeyFile

UserList

bos

bos getdate

bos getrestart

bos restart

bos setrestart


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