管理解説書

bosserver

目的

BOS サーバーを初期化します。

構文

bosserver  [-noauth]  [-log]  [-enable_peer_stats]  [-enable_process_stats]  
           [-help]
  

このコマンドは、AFS コマンド・セットの構文規則に準拠していません。コマンド名およびすべてのオプション名は省略せずにすべて指定してください。

構文

bosserver コマンドは、基本 OverSeer (BOS) サーバー (bosserver プロセス) を初期化します。規約構成ではこのバイナリー・ファイルは、ファイル・サーバー・マシンの /usr/afs/bin ディレクトリーにあります。

BOS サーバーはすべてのファイル・サーバー・マシンで実行されなければなりません。また、BOS サーバーは、以下のタスクを実行することにより、ファイル・サーバー管理を自動化するのに役に立ちます。

BOS サーバーは、/usr/afs/logs/BosLog ファイルに重要なイベントのデフォルト・セットを記録します。特権コマンドである bos コマンドを実行するユーザー (/usr/afs/etc/UserList ファイルにリストする必要のあるユーザー) の名前を記録するためには、-log フラグを追加してください。 BosLog ファイルの内容を表示するには、bos getlog コマンドを使用してください。

BOS サーバーがサーバー・マシンで最初に初期化する場合に、複数のファイルとサブディレクトリーを、ローカルの /usr/afs ディレクトリーに作成し、そのモード・ビットを設定することで、これらのファイルとサブディレクトリーへの無許可アクセスを保護します。サーバーが再起動するたびに、モード・ビットが以下の図表にリストされた設定に一致していることを検査します。疑問符 (?) は、BOS サーバーが初期にビットをオフにして (ハイフンに設定する)、再起動時には検査しないことを示しています。
/usr/afs drwxr?xr-x
/usr/afs/backup drwx???---
/usr/afs/bin drwxr?xr-x
/usr/afs/db drwx???---
/usr/afs/etc drwxr?xr-x
/usr/afs/etc/KeyFile -rw????---
/usr/afs/etc/UserList -rw?????--
/usr/afs/local drwx???---
/usr/afs/logs drwxr?xr-x

モード・ビットが一致しない場合には、BOS サーバーは、次の警告を BosLog ファイルに書き込みます。

   Bosserver reports inappropriate access on server directories
   

ただし、BOS サーバーはモード・ビットをリセットしません。したがって、管理者は、 (その後開始時に警告メッセージが表示されることを理解した上で) 必要な場合には、代替の値を設定することができます。

オプション

-noauth
特権のない ID anonymous を発行側に割り当てます。これは、許可検査がサーバー・マシンで実行できない場合にのみ有効です (たとえば、ファイル・サーバー・マシンのインストール時)。

-log
/usr/afs/logs/BosLog ファイルに、特権コマンドの bos コマンドを正常に発行するすべてのユーザー (/usr/afs/etc/UserList ファイルにリストされる必要のあるユーザー) の名前を記録します。

-enable_peer_stats
Rx 統計集合を活動化し、それらを保管するためのメモリーを割り振ります。別のマシンの特定の UDP ポートとの接続ごとに、送信または受信された RPC の各タイプ (FetchFile、 GetStatus など) のレコードが別々に保持されています。レコードを表示したり、ほかの方法でレコードにアクセスするには、 Rx Monitoring API を使用します。

-enable_process_stats
Rx 統計集合を活動化し、それらを保管するためのメモリーを割り振ります。送信または受信された RPC の各タイプ (FetchFile、GetStatus など) ごとに、レコードが別々に保持され、別のマシンへのすべての接続が集計されます。レコードを表示したり、ほかの方法でレコードにアクセスするには、 Rx Monitoring API を使用します。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

次のコマンドは、BOS サーバーを初期化し、特権 bos コマンドを発行するユーザー名を記録しています。

   % bosserver -log &
   

必要となる特権

発行側は、ローカル・スーパーユーザー root としてファイル・サーバー・マシンにログオンしなければなりません。

関連情報

BosConfig

BosLog

bos

bos create

bos exec

bos getlog

bos getrestart

bos restart

bos shutdown

bos start

bos startup

bos status

bos stop


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