管理解説書
目的
fs コマンド・セットの概要
構文
fs コマンド・セットのコマンドは、AFS クライアント・マシンのキャッシュ・マネージャーとの主な管理インターフェースです。これは、クライアント・マシンで稼動中のアプリケーションに代わってファイル・サーバー・マシンから AFS データを取り出す役割を果たします。
fs コマンド・セットのコマンドには、いくつかのカテゴリーがあります。
キャッシュ・マネージャーおよび fs コマンドは、次の構成ファイルを使用し、保守します。
- /usr/vice/etc/CellServDB ファイルは、管理者がマシンで作業中のユーザーのために AFS アクセスができるように、ローカル・セルとすべての外部セルのデータベース・サーバー・マシンをリストします。データベース・サーバー・マシンは、管理情報のデータベースを維持する認証、バックアップ、保護、およびボリューム・ロケーション (VL)
サーバーの各プロセスを実行します。ユーザーがセルにアクセスするには、その root.cell ボリュームがローカル・ファイル・ツリーにマウントされていなければなりません。
- /usr/vice/etc/ThisCell ファイルは、AFS データにアクセスする AFS コマンド・セットおよびキャッシュ・マネージャーに関するマシンのセル・メンバーシップを定義します。
- /usr/vice/etc/cacheinfo ファイルは、キャッシュの構成パラメーターを定義します。これには、キャッシュのサイズや、メモリー内またはディスクにあるかどうかが含まれます。
またキャッシュ・マネージャーは、ファイル・サーバー・マシンから取り出したファイルを格納し、追跡するためのキャッシュ区画 (デフォルトでは /usr/vice/cache)に自動的にファイルを作成します。
詳細については、各ファイルの解説ページを参照してください。
オプション
次のフラグは、fs セットのどのコマンドでも使用できます。各コマンドの解説ページにも説明はありますが、ここでは詳しく説明します。
- -help
- 標準出力ストリームにコマンドのオンライン・ヘルプ・メッセージを出力します。このフラグは、コマンドの他のオプションと一緒に使用してはなりません。このフラグを使用すると、コマンド・インタープリターは、他のすべての引き数およびフラグを無視し、ヘルプ・メッセージの出力だけを行います。
必要となる特権
fs コマンドに必要な特権は、他のコマンド・セットよりも多岐にわたっています。「必要となる特権」 セクションの各コマンドの説明には、特に注意を払ってください。
必要な特権には、次のようなものが含まれます。
- ディレクトリーの ACL に対するアクセス権が必要です。たとえば、マウント・ポイントを作成したり除去するには、マウント・ポイントが常駐するディレクトリーの ACL で、
a (administer)、
i (insert)、および d (delete) のアクセス権が必要です。
- ローカル・スーパーユーザー root としてマシンにログオンする。これは、キャッシュ・マネージャーの構成に影響するコマンドを発行するために必要です。
- 保護データベースの system:administrators グループに属する。
- 特権はありません。多数の fs コマンドが、ただ単に情報をリストします。
関連情報
CacheItems
CellServDB (クライアント・バージョン)
ThisCell (クライアント・バージョン)
Vn
VolumeItems
cacheinfo
fs apropos
fs checkservers
fs checkvolumes
fs cleanacl
fs copyacl
fs diskfree
fs examine
fs exportafs
fs flush
fs flushmount
fs flushvolume
fs getcacheparms
fs getcellstatus
fs getclientaddrs
fs getserverprefs
fs help
fs listacl
fs listcells
fs listquota
fs lsmount
fs messages
fs mkmount
fs newcell
fs quota
fs rmmount
fs setacl
fs setcachesize
fs setcell
fs setclientaddrs
fs setquota
fs setserverprefs
fs setvol
fs storebehind
fs sysname
fs whereis
fs whichcell
fs wscell
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